対象aのうたたね (ページ13)

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｢黙れ。そんなん芸人同士であるわけないし、仮にそうやとしても同期行くって趣味悪すぎやろ。

ふざけんなよ、お前。次行くとこ奢れ。慰謝料や」

中谷｢え、飲み直し俺も参加してんの〜！？」

｢あ、それか金だけ置いて帰ってもいいよ！そうしよそうしよ。そんなに嫉妬してる私が見たいなら、金払ってくれたらなんぼでも演じたるがな」

大原｢話が汚すぎるって笑笑笑笑」

私は今日大原をターゲットにしたから、とキッパリ言い切ってやると、A〜〜と泣きそうな声ですがりついてくる中谷。

ファンやあまり彼に馴染みのない芸人は、この声に騙されがちだが、これは中谷がよく使う小粋なワザ。

それくらいわかるわ。何年一緒にいると思ってんだ、バカにするな。

｢泣き真似はもう飽きました。金ないならとっととどっか行ってください。

大原何好き？私鳥食いたいねんけど、ここら辺でいいのないんかなあ？」

大原｢……抵抗したら殺されそうだな、マジで。」

中谷｢A〜〜〜〜〜〜；；」

見捨てんといてくれ〜と肩を掴んで頭を預けてくる中谷に、いい気になったりならなかったり。

結局はぶりっ子じゃなくて私見てるなんて、まあ、中谷にしてはいい審美眼持ってるやん、と嬉しくなったりなどした。