▶︎ ページ36
辻｢お、やっときた！｣
ギター引っ提げた辻さんがニヤニヤと笑う。
早めに家を出て待ち合わせをしたはずなのに、痴漢オッサンが行く手を阻んだせいで、結局遅めになってしまった。
さすけ｢えらいすんまへん、お待たせしやしたーー｣
阪本｢あれ！？Aもおる！！｣
｢知ってたんでしょアンタ笑笑｣
ひっさしぶりやなー！とキモイテンションで絡んでくる阪本さんにそれとなく笑っていなしながら、さすけの肩に手を置く。
｢今回は早めにメイクする？｣
さすけ｢……ん！Aに任せるけど！どないするん｣
｢ちょい時間かかるから今やりたい｣
さすけ｢オッケー♪｣
｢辻さん先メイクしていいですか？」
辻｢ええで、堂前さんもまだ来てないし」
阪本｢え、俺無視？？意味わからんねんけど｣
｢わたくし今回はメイク要因ですしおすし｣
さすけ｢おすし｣
阪本｢えーーー、もっと喋ろうや｣
｢え？笑 あの阪本さんが珍しい｣
阪本｢ええやろ、俺だってこういう時あるねん｣
しかしながらそんなレアな阪本さんを振ります、と、さすけの肩をそのままグッと押しながら前に出た。
この浮気者ー！！といつから私達が恋仲だったのか知らないが、阪本さんが後ろで喚いているのをバックに、さすけはゲラゲラ笑っていた。
｢さっき、ありがとうね｣
さすけ｢ん？｣
メイクも進んで中盤頃に差しかかる。
アイシャドウをメイク専用の筆で取りながら、そうポツンと言った。
さすけは閉じていた目を開ける。
さすけ｢あたしなんかしたっけ｣
｢わかりやすいはぐらかしいらんて｣
さすけ｢あはは｣
｢……痴漢やったわ｣
さすけ｢やろうな。あーた分かりやすく怯えてたし。てか見たし、おっさんの手｣
大声で怒鳴ったろか思ったけど、絶対嫌がると思って、とさすけは手持ち無沙汰を紛らわせるかのように、指をいじった。
さすけ｢それにあたしらまあちょっとした有名人やし？？変な騒ぎは起こされへんと思って。────まあ、Aは1ミリも、ほんの1ミリも悪くないねんけどさ｣
｢ありがとう｣
さすけ｢……おん、ほんまに大丈夫か？つけられてない？おっさんのザー｣
｢みなまで言わんでええねん｣
言ったやろ？めっちゃ大切やって、と大きな目をこちらに向けて笑う。
こらあ、嫁さんも心配なるはずやわ、人たらしすぎる、と
思わず私も笑ってしまいながら、その口を黙らせるために筆を強めに乗っけてやった。
(やっとお正月含めて更新出来ました………1気に3つほど更新しましたがいかがでしたでしょうか。2024年もボチボチ更新していくのでよろしくお願いします！)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流(プロフ) - かっこさん» 🍔さん！！😭存じ上げております！！まさかこんな所でも会えるとは……こちらの方でもよろしくお願いします😭🙏 (1月8日 21時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
かっこ - えっえっまさかまさかのTikTokで存じ上げておりました……！！あの神絵師様だったとは……！！！TikTok、僭越ながらフォローさせていただきました！！🍔です！！ほんと、いつも供給おサンクスです！！応援しています！！😭😭 (1月8日 15時) (レス) id: c6e86dc049 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - かっこさん» ウワ〜ありがとうございます😭😭分かりにくくてすみません〜😭この小説の2話目の宣伝というお話に、ポイピクというイラスト投稿サイトに載っけてます…！！！めちゃくちゃ夢絵ばっかりですがたまに更新してるのでよかったら…！！ (1月8日 12時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
かっこ - 初コメ失礼します！小説、いつも繰り返し見させてもらっています！質問なのですが、流さんのイラストはどこで見られるのでしょうか…？😭流さんの小説大好きなのでイラストも拝見させていただきたいのですが調べても出てこなくて…教えていただけませんか😭 (1月8日 8時) (レス) id: c6e86dc049 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 東雲 櫂(しののめ かい)さん» ワ！！おすすめからありがとうございます！！🥲🥲💞ハエ〜〜〜嬉しいです😭😭😭💞💥💞💞励みになります…………😿😿😿🎶💙 (12月19日 15時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流 | 作成日時：2023年12月18日 14時
