消費期限なしの愛 : Y.nakatani ページ27
｢あ、それ、あと5分で半額なるで｣
中谷｢…………は？｣
深夜のコンビニで言われた、何気ない一言。
極貧芸人の俺、中谷祐太は、コンビニの陳列棚の前でしゃがみこみながら、目の前の弁当と葛藤していた。
腹減った。けどこれちょっと高すぎるな……。でもめっちゃ美味そうやねんなぁ〜〜うわぁークソ、ばり食いたい。でもこれ買ったら食費大幅オーバーやなあ……。
とか、色々考えてたら、いつの間にか横に人がいることにも気づかなかった。
考え事をしていて気が抜けていたのもあり、かなりびっくりしてしまって、口を開けたまま固まった。
彼女は、そんな俺の鯉みたいな顔を少し見てから、その弁当に視線を逸らした。
｢いや、なんか買うの悩んでそうやったから。５分待つ？それとも急ぎ？｣
中谷｢……ああ、いや……えっと、時間は、腐るほどありますけど｣
｢OK〜じゃあシール持ってくる｣
スタスタとレジの方へ向かう女の人。いや待てや、あの人やっぱ店員やんな？なんでタメ口なん？俺客やねんけど。
そういえば同期のやつにお前は舐められやすい顔をしてると言われたことがある。まさかこんな顕著にその言葉を表す出来事が現れるとは。
｢お兄さん何歳？｣
中谷｢え？｣
｢あれ？おしゃべり嫌い？｣
5分あるし、黙ったままとか気まずくない？と首を傾げる。リボンの紐のようなひらべったくてしなやかな髪が、畳んだ足にもたれかかった。
まあ、たしかに。
そう思い直して、この店員がタメ口を使っていることはこの際気にしないことにした。
仮にも、半額にしてもらってる身やし。
中谷｢僕……は、24ですけど｣
｢あ、やっぱり。同い年や。なんか24っぽいなーと思ってん｣
中谷｢年上やったらどうしてたんすか｣
｢謝って敬語使ってた｣
中谷｢見切り発車すぎるやろ｣
彼女の軽快に笑う声が誰もいないコンビニに響く。ブゥーン、と目の前の冷蔵商品棚から、機械が作動している音が聞こえる。
｢こんな時間に弁当1個で悩むなんて、相当貧乏かケチかやけど｣
職業、何か当てていい？と腕を組んでその腕に首をうずめる。胸元のネームプレートが揺れた。Aさんと言うらしい。
中谷｢まあ、当てれるもんなら｣
｢芸人やろ｣
中谷｢…………ほんまに当たった場合、どう反応したらいいか考えてへんかったなあ……｣
｢はは！マジで！当たり！？｣
よっしゃ！と何がそんなに嬉しいのか、Aさんは腕を上にあげる。下ろす反動で、そのままその弁当にぺたりと値引きシールを貼った。
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流(プロフ) - かっこさん» 🍔さん！！😭存じ上げております！！まさかこんな所でも会えるとは……こちらの方でもよろしくお願いします😭🙏 (1月8日 21時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
かっこ - えっえっまさかまさかのTikTokで存じ上げておりました……！！あの神絵師様だったとは……！！！TikTok、僭越ながらフォローさせていただきました！！🍔です！！ほんと、いつも供給おサンクスです！！応援しています！！😭😭 (1月8日 15時) (レス) id: c6e86dc049 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - かっこさん» ウワ〜ありがとうございます😭😭分かりにくくてすみません〜😭この小説の2話目の宣伝というお話に、ポイピクというイラスト投稿サイトに載っけてます…！！！めちゃくちゃ夢絵ばっかりですがたまに更新してるのでよかったら…！！ (1月8日 12時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
かっこ - 初コメ失礼します！小説、いつも繰り返し見させてもらっています！質問なのですが、流さんのイラストはどこで見られるのでしょうか…？😭流さんの小説大好きなのでイラストも拝見させていただきたいのですが調べても出てこなくて…教えていただけませんか😭 (1月8日 8時) (レス) id: c6e86dc049 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 東雲 櫂(しののめ かい)さん» ワ！！おすすめからありがとうございます！！🥲🥲💞ハエ〜〜〜嬉しいです😭😭😭💞💥💞💞励みになります…………😿😿😿🎶💙 (12月19日 15時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流 | 作成日時：2023年12月18日 14時
