▶︎ ページ18
｢……や、なんでこんなキチキチに座ってるん。距離とってよ」
阪本｢寒い」
｢アウター着てるやつが言うなよ」
中谷｢Aが離れたら？」
｢なんで私が動かなあかんねん」
中谷｢ほらあ、結局1人で寂しかったんやろぉ？俺らが来てくれてよかったなぁ？」
阪本｢んなあ〜」
｢スタンスがキモすぎる！」
ぶっちゃけ、マユリカはひっそり彼女でも作ってそうな雰囲気はあったが。
肝心なところ以外、全部バレてそうなイメージあるし。
というか、ほんま……。タイミングいいと言うか……なんというか……。
これもマユリカの力というか、そう言う類の運の巡り合わせなのだろうか。私も思いつきだったからな。
｢ちょっと待っとれ」
阪本｢あ？」
中谷｢今からサンタにでもなるんか？」
｢ならんわ」
ある意味ではサンタかもしれんが、と心の中で呟いて、カバンを漁った。
なになに？と我慢できなかったらしいトナカイ中谷が後ろから肩を掴んで覗き込む。
｢では、お前から授ける」
中谷｢え！なにこれ！」
｢メリークリスマス」
中谷｢うわぁー！」
クリスマスプレゼントや！と中谷はやりすぎなぐらい包装された袋を掲げた。それに気づいた阪本は、おもむろに立ち上がってこちらを見やる。
｢はい、阪本にも……」
阪本｢俺だけによこせよ！中谷になんか渡すな！！」
｢そんなこと出来るわけないやろ」
変な文句やめろ、と言いながら赤と緑で彩られた袋を投げた。わっ！？、おい！やめろ！と慌てて受け取っていた。
阪本｢てか重！？何入っとんねんこれ！？」
｢マジで期待せんといてな。私の財力で賄える分やから」
中谷｢いや、そんな凄いやつ来るとは思ってないけどやな」
阪本｢……うわ、なにこれ」
さ、酒や、と訝しげに阪本は袋から瓶を取り出した。しかもいいやつ、と何故か眉間に皺を寄せて付け足す。
阪本｢こんなもん投げるなよ！！危ない！」
｢まずありがとうやろうが」
中谷｢うわ！！なん……、え？なにこれ？」
ゲーム……？と、同じく袋から中身を取り出した中谷は、小さい声で言った。
｢VR専用のオススメエ ロゲー」
中谷｢気まず！！！なんでおまえからこんなんもらわなあかんねん！！」
｢良かったって聞いたけどな」
中谷｢誰から！？」
｢浦井ちゃん」
中谷｢そんなん浦井から貰う方がマシや！！」
体験版やったみたけど、どちゃエ ロやったぞ、と親指を立てると｢補足事項いらんねん……」と、複雑な顔をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流(プロフ) - かっこさん» 🍔さん！！😭存じ上げております！！まさかこんな所でも会えるとは……こちらの方でもよろしくお願いします😭🙏 (1月8日 21時) (
レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
かっこ - えっえっまさかまさかのTikTokで存じ上げておりました……！！あの神絵師様だったとは……！！！TikTok、僭越ながらフォローさせていただきました！！🍔です！！ほんと、いつも供給おサンクスです！！応援しています！！😭😭 (1月8日 15時) (レス) id: c6e86dc049 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - かっこさん» ウワ〜ありがとうございます😭😭分かりにくくてすみません〜😭この小説の2話目の宣伝というお話に、ポイピクというイラスト投稿サイトに載っけてます…！！！めちゃくちゃ夢絵ばっかりですがたまに更新してるのでよかったら…！！ (1月8日 12時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
かっこ - 初コメ失礼します！小説、いつも繰り返し見させてもらっています！質問なのですが、流さんのイラストはどこで見られるのでしょうか…？😭流さんの小説大好きなのでイラストも拝見させていただきたいのですが調べても出てこなくて…教えていただけませんか😭 (1月8日 8時) (レス) id: c6e86dc049 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 東雲 櫂(しののめ かい)さん» ワ！！おすすめからありがとうございます！！🥲🥲💞ハエ〜〜〜嬉しいです😭😭😭💞💥💞💞励みになります…………😿😿😿🎶💙 (12月19日 15時) (レス) id: a6a9c1ba3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：流 | 作成日時：2023年12月18日 14時
