【アイナナ】すごい幼馴染【Re:vale】 (ページ7)

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「新年最初の仕事ってなんだっけ？」

「さぁ？」

「ちょっと二人とも、おかりん言ってたこと聞いてなかったの？」

「……聞いてない」

作りすぎたかな、と思ったすき焼きは案外そんなことはなく。綺麗に底をついた頃。モモくんがポツリと零した言葉。
おかりん、ちゃんと伝えてたんだけどなぁと思うも、酔っ払っていた二人は記憶にないらしい。……ありえない。

「二人とも仕事初めは六日。ユキくんは早朝からドラマの撮影。昼からモモくんと合流してNEXT Re:valeの収録。で、ユキくんはそれで終わり。モモくんは夜にラジオのゲスト収録はいってるよ」

スケジュール帳も見ずに淡々と伝えれば、二人から拍手があがった。これくらい、マネージャーだったら当然だと思ってるし、何なら一回伝えたことは一回で頭に入れて欲しい……と溜息。

「新年早々から詰め込むね」

「まぁ、お仕事があるのは嬉しいことだけどね」

確かに詰め込んだけど、しょうがないじゃない。このお正月休みを作るのに苦労したんだからね、と心の中でゴチる。

「あと、ネクリバのゲストのことも伝えたんだけど覚えてる？」

「……覚えてない」

「ユキくん、そんなドヤ顔で言わないの。誇れることじゃないからね。伝えたことはちゃんと、頭に入れてください」

「なんかA、僕に対して手厳しくない？」

「普通です」

「…….ドヤ顔のユキもイケメン…….！」

悶えてるモモくんをひと睨みして、ため息ひとつ。次のネクリバのゲストはIDOLiSH7だ。

「TRIGGERに勝って、新人賞とったグループよね」

「そうそう」

「あのステージ、ほんと良かった！」

モニターを還してだけど、あのステージを私たちも観ていた。個性豊かだけど歌もダンスも完璧で、楽しそうで。なんだか応援したくなる……そんな雰囲気を持ち合わせたグループ。

「会えるの楽しみだね」

仕事始めまであと数日。より一層、収録が楽しみになりそうだ。

「そう言えば、二人とも今日も泊まってく？」

「モモが良いなら」

「モモちゃん寂しいから、ダーリンには居てほしいなぁ！」

「あー、私は……」

「いいじゃない、Aも」

「えっ」

「そうそう！こんな纏まった休みなんて滅多にないんだし、三人でゆっくりしよ！」

滅多にないからこそ、仕事のことは忘れてゆっくりした方がいいんじゃ……と思うもそれは二人になりそうだ。結局泊まることになってしまった。