023 ページ24
小鳥遊事務所まで足を運べば、ちょうどオフらしかったIDOLiSH7の大和くんと三月くん、壮五くんが迎えてくれた。
「あんた、Re:valeの……」
「マネージャーの尾上Aです。すみません、突然お邪魔してしまって……」
紡ちゃんとIDOLiSH7のメンバーに協力を仰ぎたいと一本電話を入れてやって来た小鳥遊事務所。どうやら紡ちゃんは残りのメンバーの仕事について行ってしまっているそうで、代わりにMEZZO"のマネージャーが来てくれるみたいだった。
「……すみません、遅くなりました。小鳥遊事務所事務員兼、MEZZO"のマネージャーをしています、大神……」
ガチャりとドアが開く音がして、入ってきた男性。
「……！！」
現れたのは、髪の長い長身の青年。外見こそは多少変わっているのものの、あの優しい笑顔は−−……、
「バンさん！？」
「……久しぶり、だね。Aちゃん」
見間違えることのない、バンさんだ。IDOLiSH7に協力を仰ごうと思って来たが、どうやら早々に解決しそうだ。
「なんで！？え！？」
「色々あって、今はここで働いてるんだ」
見つかって、会うことが出来たら、どうして黙って居なくなったのとか、なんでユキくんに一度も連絡をしなかったのとか、聞きたかったことはいっぱいあったはず。なのに、なのに……、感極まって何も言うことはできなかった。
「って、ええ！？なんで泣いてるの！？」
「バンさんのせいです……っ、」
「ええ！？俺のせい！？」
嬉しかったんだ。以前と変わらないあの優しい笑顔が見れて、とても、とても嬉しかったんだ。
「……バンさんの、バカァ……」
「へっ、」
バンさんのせいで、あの二人はあんなに悩んでたんだから。これくらい言ったって罰は当たらないだろう。
「……あの二人、そんな事で悩んでいたのか」
モモくんの声が出なくなったこと、そしてユキくんも、まだ少しだけ未練がある事。二人がバンさんに会えれば吹っ切れそうなこと。全部話した。
「そういうことなら、俺も協力するよ」
全てを聞いたバンさんは、私に全てを話してくれた。そして、IDOLiSH7のみんなにも協力してもらいたいことがあると、協力を仰げば、みんな快くオッケーを出してくれた。
「TRIGGERには俺たちから言っておきます」
「だから、Aさんは百さんや千さんに付いてあげてください」
「こけら落とし、絶対に成功させようぜ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛々瑚 | 作成日時：2018年3月16日 23時
