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今日はユキくんとモモくんが待ちに待っていたNEXT Re:valeの収録日。
「なんか今、IDOLiSH7の楽屋の前通ったらさ〜」
なんて、モモくんが零したのがキッカケで。
「それ、いいね」
「びっくりさせちゃおう！」
イタズラを企んでいるユキくんとモモくんにおかりんと二人で呆れる。
「二人とも、程々にしておいてくださいよ」
「わかってるって！」
「大丈夫だよ」
ニコニコと笑っている二人を見てため息。不仲説だったりスタッフが怖い説だったり、色々なゴシップが飛び交っているRe:vale。
「あの子たちビビっちゃうよ……」
「ああなったら二人は止められませんからね。それじゃ、Aさん、後頼みますね」
「あっ、お疲れ様です……」
お疲れ様です、と言って出ていってしまったおかりん。元々おかりんは別の仕事の打ち合わせだから仕方ないんだけど。なんだか面倒事を押し付けられたみたい。
「ということで、Aも協力してね！」
「えー……」
「ピリピリしてる振りだけでいいからさ、」
「……はーい……」
「……−−失礼します」
その後すぐにノックと共に聞こえてきた高い声。そっか、確かマネージャーは女の子だったっけなと思い出して納得。ガチャりと空いたドアからマネージャーの女の子を先頭に七人が入ってくる。
「へぇ……、それで、なんて？」
「あっあの……っ、小鳥遊事務所のIDOLiSH7です」
さすがは二人だ。一瞬にして楽屋がピリッとした雰囲気に包まれる。
「ああ……TRIGGERに勝ったグループでしょ」
八人が内心ダラダラと冷や汗をかいている様子に笑いそうになるのを必死に耐える。ユキくんに目で制されるも、だめだ、もうすぐ限界が来そう……。
「そこの君、ちょっといい？」
「えっ、俺ですか？」
「待ってください！何かあるなら私が……」
「じゃあ君でもいいよ。収録始まる前に、一言いいかな」
モモくんが目を吊り上げて、彼らに言う。
「ブラック・オア・ホワイトのステージ…………」
「っ、」
ゴクリと唾を飲む音が聞こえた。
「すっっっごい良かった！」
「え？」
「めちゃくちゃ感動した！歌もダンスもめちゃくちゃ良かった！TRIGGERも良かったけど、IDOLiSH7、最高だったよ！」
捲し立てるように早口に言うモモくんについていけていない彼らのきょとん顔が面白くて。もうダメだ。笑いが止まらないです。
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作者名：凛々瑚 | 作成日時：2018年3月16日 23時
