好感度？見えるようになっちゃいました【魔d!】【rbr】 (ページ9)

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8.実験体ミーツケタページ9

ci目線

机の中をゴソゴソと漁り始めるAさん。
……敬語…いつかなくそうかな。

A『あっ、あったよ！チーノくん！』
ci「ありましたか！なら良かったです！」
A『いや〜ごめんね？付き合わせちゃって。』

そう言ってAさんは笑う。

Aさんの笑う声が好きだ。
他の女子みたいに控えめに笑う訳でもなく、男子のように豪快に笑っているわけでもない。

ci「……じゃあ、行きましょっか。」
A『うん！』

Aさんの手、ちっちゃい…
白くて、骨張ってなくて…

A『チーノ君？』
ci「は、はい！」
A『大丈夫？ぼーっとしてたけど…』

ci「はい、大丈夫でs「Aくーん！」……え？」
A『………クラレ先生…』
krr「またまた悪いんだけどさ〜！僕の実験手伝ってよ〜」

クラレ先生…この学園の科学担当の先生で、たまにしか学校にいないため、都市伝説と化していたあのクラレ先生…？

A『えー…ウツでいいじゃないですか…』
krr「いや、君の方が都合がいいんだよ！我々師団に入ってるしさ！」
A『……殺さないでくださいね。』

はあ、とため息をつくAさん。
大丈夫なんか？

A『ということで、じゃあね、チーノ君。皆にはうまく言っといて？』
ci「あ、はい…！」
A『ばいばーい！』

子供みたいに手を振ってくる。
…なんや、一緒に戻れる思ってたんに。
俺は重い足取りで師団室へと向かった。

ci「ただいまー…」
ut「あれ、Aちゃんは？」
ci「クラレ先生に連れて行かれた。」

「ええ〜、嘘や〜ん」なんて疑う大先生に、さっきのことをそのまま大先生に説明する。

ut「…なるほど。その話が本当ならマズイで。もしかしたら、明日にはAちゃんがボロボロの状態で帰ってくるかもしれん。」
rb「は！？もしかして、クラレっていう奴は女生徒と？」

ut「ちゃう。あの人はただ実験体を探してるだけや。タフで、でも実験結果がよく出て、面白い実験体をな。」
rb「そうなんか…？」

大先生は実体験を元に話しているのだろう。
クラレ先生のお気に入りは大先生とAさんらしい。

ut「まあ、何だかんだ言っても、クラレ先生は悪い人じゃないから、嫌われへんねんけどなw」
syp「今までに
何されたんです？」

確かに俺も気になってた。

ut「あー…いい時だと美味しいたこ焼きを作るための実験とかで、悪い時だと爆発系やな。」
zm「爆弾！？」

良い反応を示したのは、ゾムだけだった。