5.モテると聞いて ページ6
A目線
A『シャオローン！クライン君連れてきたよー！』
rb｢…誰もおらへんやん。｣
A『うーん………じゃあ、私が師団について教えてあげる！』
クライン君はため息混じりに｢お願いします｣なんて言ってくる。
A『えぇっと……す、すごく、楽しいよ！』
rb｢他の師団にも言えるんとちゃいます？｣
A『ぐうっ……み、皆仲良いよ！』
rb｢へえー…内ゲバは仲良しの象徴ですか？｣
A『……好きなことできるよ！』
rb｢俺は師団にそれを求めてへん。｣
A『…っ、クライン君と絶対一緒にいれる、見捨てないから…』
rb｢なんや、俺がまるで見捨てられたみたいな表現して。失礼やない？｣
クライン君には何も響かないみたいだ。
A『…ケーキでも食べて落ち着きましょ…』
rb｢は？そんなんないやろ。｣
A『クライン君は何が食べたい？』
rb｢買ってくるん？………じゃあ、クレープ。｣
ケーキを出そうかと思っていたけれど、やっぱりクレープの方が食べたい気分。
イチゴでいいかな。
A『
。』
いつも通り、私の右手と左手にクレープが出てくる。
rb｢え！？｣
A『イチゴでいい？私ね、イチゴ好きなんだあ。』
rb｢べ、別にええけど…｣
クライン君に、イチゴクレープを渡すと、ハムスターみたいにもきゅもきゅ頬張っていく。
A『ふふ、クライン君って可愛いね。』
rb｢は、はぁ！？///お、男なんやで！？｣
A『そっか、かっこいい、の方が良いよね…』
クレープ食べてくれたら、ちょびっとは心開いてくれるといいんだけど…
最後の一口を食べる。
rb｢美味しかった…で。ありがとう。｣
A『良かった！あとね、我々師団に入ってる人結構モテてるんだよね。ウツは分かるでしょ？』
正直引っ掛かるとは思っていない。
多分、｢そういうの求めてへん｣で終わる。
A『んで、シャオロンはあの正義感？が良いんだって、ショッピはあの気だるげな感じが、チーノ君は人懐っこさ。』
rb｢……なるほど？｣
A『あのトントンですら女子に好かれてるよ？トンと遊んでる姿には和むんだって。』
rb｢……でも、はいったからモテるとは…｣
A『クライン君ならモテるよ！だって、最初私に会ったとき、すごく優しくしてくれたじゃん！』
rb｢お、俺でもモテる…？｣
A『うん！！』
確かにその時、一瞬だったが見逃さなかった。
クライン君がにやけたのを。
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作者名：闇の塩分 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/egg/
作成日時：2022年11月20日 20時
