19.手作りお菓子の隠し味 ページ20
A目線
rb｢あ、けっこう食べ進めてくれとる。｣
A『だって、美味しい…ん、だもん…』
rb｢お腹いっぱいになって眠くなってもうたん？｣
目を擦っていると、ロボロ君がふんわりと抱き付いてくる。
うぅ、今そんなことされたら寝ちゃうよぉ…！
rb｢眠いんやったら、寝ててええよ。30分後に起こしたるな？｣
A『あ、じゃあお願い……』
私の世界は暗転した。
rb目線
rb｢ふへ、ふへへ…♡｣
自分でも驚くほど気持ち悪い笑い声が喉から出てくる。
まあ、そんなことはどうでもいい。
やっと、やっとだ…Aちゃんを俺のもんに出来る…
やっぱり、効果は抜群だ。
マカロンの中に入れた媚 薬、ケーキの中に入れた睡眠薬。
クッキーには媚 薬と睡眠薬を。
rb｢さて……とりあえず俺のベッドでええかな？｣
Aちゃんを抱えた瞬間、Aちゃんのス魔ホがブブブブッと揺れる。
良いとこなのに……邪魔してくるのなんて、お前しかおらへんよな。
rb｢トントン。｣
やっぱりな、電話かけてきやがって…！
いっそのこと、俺が出たるか。
rb｢もしもし、トントン？｣
tn｢…Aどこにやった…！｣
rb｢嫌な言い方せんといてや？Aちゃんと俺は勉強会してただけ。｣
tn｢はぁ！？ちょっとm｣
会話の途中で電話を切る。
Aちゃん以外に俺の家を知ってる奴はおらへんし、Aちゃんは寝てるし…
rb｢んふ、やっぱり準備は大切やな。｣
処刑玉砲の時だってそうだ。
準備したから、位階が上がった。
大丈夫、今回もたっくさん準備してきた。
rb｢絶対に、成功させるんや…｣
俺はAちゃんを抱え直した。
A目線
違和感で目が覚める。
そりゃそうだ。
腕を固定されてる…しかも、縄で。
rb｢おはよぉさん！｣
A『っ、何のつもり…』
rb｢別に？……男との距離が近すぎるAちゃんの体に男がどんだけ危ないか教え込むだけやけど？｣
あ、ヤバイ。
目が本気だ。
っ、使いたくなかったけど…
A『おいで、豆太郎！』
豆は来ない。
え、なんで？わかんないよ、昨日まではよべてたし…なんで？
rb｢やっぱり効くやんな。お札。全魔力を無効化すんねんて。すごいやんな？｣
ロボロ君は私の上に跨がる。
A『ｯやだやだ、トントンッ、助けてよぉｯ』
rb｢ほら、そうやってすぐ他の男の名前出す。…俺のことしか、考えられへんようにしたるわ。｣
ロボロ君の瞳が恐く思えた。
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作者名：闇の塩分 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/egg/
作成日時：2022年11月20日 20時
