好感度？見えるようになっちゃいました【魔d!】【rbr】 (ページ13)

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12.選び直しが効きますページ13

A目線

ピンポーン

家で1人でゴロゴロしていると、インターホンが鳴る。
チッ、うるせえなあ……出なくてもいっか。

私の周りに私の家知ってる人…いや、悪魔はいないし、多分家間違えてんだろ。

ピンポーン、ピンポン、ピンポン

A『は？？』

インターホンが鳴り止む気配はしない。
慌てて耳を塞ぐ。
やだ！今日は家でゴロゴロするって決めたの！

鳴り止まった…？
そっとドアを開けて……

！？

rb｢あは、やっと開けてくれたぁ……心配したんやでぇ？体調崩してるんちゃうかって……でも、元気そうで良かった…♡｣

A『…なんで、私の家知ってるの…？』

軽く…いいや、大分ホラーだ。

rb｢そりゃあ…GPSやん。ダメやで？机の上にパスワードもかけないでス魔ホ置いといちゃ…｣
A『……ご、ごめん、今日は用事が…』

咄嗟の嘘で扉を閉めようとする。
と、その華奢な体からどうやって出ているのかは分からないほど、強い力で扉を開けられる。

A『や、本当に…急ぎであるから…』
rb｢嘘。｣

息が詰まる。
こわい、本当に嫌だ。ロボロ君がこんな人だなんて、知らない。

A『う、そじゃ…なく、て』
rb｢ふふ、なんちゃって♡土日忙しいのは分かったわ。月曜は一緒に学校行こうな、俺が直接迎えに行ったるから♡｣

A『わかっ、た。』

拒否権なんて私には用意されていなかった。
ロボロ君が去ったのを見届けて、スマホを取り出す。

A『もしもし、クラレ先生っ！』
krr｢どうしたの、そんなに慌てて…｣
A『もうこれ嫌です！選び直させてください！』

やり直しが効かないのは分かっている。
分かっているけれど、こんな実験を任せたクラレ先生への怒りが爆発する。

krr｢あ、いいよー。ちなみに何で失敗したのー？なんでなんでー？｣
A『そうですよn………えぇっ！？！？』

大声を出したことによって、喉がピリッと痛む。

krr｢当たり前でしょ、人選ミスなんてしてもらっちゃあ困るし。あ、ナタリーちゃーん、アレちょーだい。あのー…なおすやつ！｣

？｢…はあ、しょうがないっすね。｣

電話越しに聞こえてくる気だるげそうな女性の声。
クラレ先生中々やるねぇ…

？｢…クラレ先生、切れてましたけど。｣
krr｢え。｣
A『は？』

krr｢………でもさ！ミスしたのは君だからA君がどうにかしなよ。頑張ってね～！じゃ。｣

プツンと電話が切られる。
もうあいつを教師とは呼ばん。