11.人選ミスとはこのこと ページ12
A目線
帰り道。
ちょっと色々あって混乱している頭を冴えさせようと、飴を口の中に放り込む。
tn｢ほんま、大変そうやな。｣
すべての事情をトントンには教えた。
何でロボロ君を選んじゃったんだろう…
なんてことを考えていると、チーノ君が走ってくる。
ci｢な、なあ！A、ろ、ロボロと付き合ったん…？｣
A『ん？…まあ、訳ありだけど、一応ね。』
ci｢は…？い、嫌や…な、なんで付き合ってん！なあ…？｣
チーノ君はいつもと違って、敬語無しで私に話しかける。
A『んと、明日！明日話そ？』
ci｢ほんまに？明日、ちゃんと話してな？｣
チーノ君はとぼとぼと帰ってしまう。
tn｢…なんや。Aって重いのばっか集めんの？？w｣
A『多分すぐ私に飽きるから、平気でしょ。』
tn｢ほんまかな…？｣
トントンは｢帰りとか気ぃつけてな〜｣って言って、道を曲がる。
……トントンって顔良かったんだな。
rb｢なあ。｣
A『ひゃあっ！？』
rb｢な、な、なんで俺以外の男と帰ってるん？｣
rb｢俺は、こんなにAちゃんのこと、好きなんに…｣
ロボロ君はぽろぽろと涙をながし始めてしまう。
流石に、この状態で放っておけないし…
A『…ごめんね？今からでも、一緒に帰ろ？』
rb｢か、帰ってくれるん？｣
A『もちろん！』
rb｢良かったぁ…｣
rb｢もう、俺がいないときに男と……ううん、俺以外と喋らんといて…｣
A『え〜、それは無理だよ〜』
rb｢じゃ、じゃあせめて、俺がいないときは、誰とも喋らないで…！｣
『無理だよ』そう言おうとしたけれど、言えなかった。
ロボロ君、本当に何しでかすか分からないから。
A『分かっ…た。』
rb｢ありがと…♡｣
A『……わ、たし家こっちだから…』
rb｢…こっち向いて？｣
ロボロ君の方に顔を向けた瞬間、唇に何か柔らかいものが当たる。
それがロボロ君の唇だということに気付くのに、時間を有した。
A『は…！？』
rb｢えへ、また今度な…？｣
A『う、ん…』
嗚呼本当に。
どうしてロボロ君を選んでしまったのだろうか。
まあ、土日挟むから、ロボロ君に会うのは月曜日…
つまり！実質！あと３日耐えればいいってことだね！
〜この話だけじゃ分かりにくかったので解説〜
術かけたのが金曜日(今ここ)。術の効き目は6日間。土日はロボロには会わない(と、Aちゃんは予想を立てた)ためあと３日ということです。
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作者名：闇の塩分 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/egg/
作成日時：2022年11月20日 20時
