いつか砕けてほしい ページ9
えみさんはいつも遠慮気味に物を言う。私にくらい普通にいえばええのにと思っても、性格上無理なんやろなぁ。丁寧で優しくて基本的に誰に対しても敬語なえみさんは好きやけど少し砕けた口調の、紳士らしくない姿もみてみたいと思うんは我儘やろか
『なぁなぁ、えみさん』
「はい、なんですか？」
下から彼を覗き込むように見上げて話しかければ私と目を合わせて優しい笑みを向けてくれる。こういうところもえみさんらしくてええなぁって思う
『えみさんはなんで私にも敬語なん？』
「えっ…」
昔は幼いということもあってそこまで敬語でもなかった。でもどんどん歳を重ねて行くごとに敬語になって距離があいたようでちょっと寂しい
「うーん…もう癖でしょうね。誰にでも使うからついつい…嫌でした？」
『んーん…ただちょっと寂しいなぁって…ま、どんなえみさんでも好きやけどね！』
「ふふ、ありがとうございます、そう言ってもらえてよかったです。でもこれでもAさんにはまだくだけてる方やろ？」
『まぁ、それはそうやね…でももっと砕けてくれてもええんやで？』
「せやなぁ…家の片付け終わる頃には少し砕けてるかもしれませんね」
『すぐやん！えぇ…ほんまかなぁ、まぁえみさんがもっと私にだけでも砕けてくれるとええなぁ…』
「Aさんが私を怒らせたら砕けるかもしれませんよ」
『えぇ！？えみさん私に怒ったこと全然ないのにむずいわそんなん〜！』
昔から実の妹のように可愛がってくれて、幼い子どもながらに本を読んで身に着けた知識を私に教えてくれたり面倒を見てくれた事しか記憶がないからえみさんを怒らせるとなると何あるやろか…
『…えみさんに告白する…？』
「えっっっ！？！？そ、それは…ドキドキしますね…ちょっと…女性の方にそういうのされたことないので…」
『まぁえみさん顔普通やもんね』
「やめてｯｯｯ言わんといてほしかった…！」
『んふふふ、ごめんなさい。んー…じゃあ本破くとか…？』
「Aさんせんやないですか」
『せんねぇ…ヘヘッ、あかんわなんも思いつかん』
「女性の方に基本は怒ろうとは思いませんよ。傷つけたくはないので…それにAさんが私を怒らすマネするとは思えへんし」
『信頼されてる〜！』
「当たり前やないですか」
『んふふ、嬉しい』
「ふふ、冷えるし早よ家行きましょか。女性は体冷やしたらあかん言いますし」
『うん！』
そういって繋いだ手はすごいあったかくて、懐かしく思えた
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なつか(プロフ) - ReiHetaさん» お返事遅くなり申し訳ございません、ありがとうございます！！ (2021年8月26日 2時) (
レス) id: d906995d1a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 初コメント失礼します。面白いです！！ (2021年8月24日 14時) (レス) id: 22aa2adde0 (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - #ゆー@暇人さん» 返信遅くなり大変申し訳ございません…！！おもろいなんて…すごく嬉しいです、ありがとうございます…！！前作たちのも…嬉しいです本当にありがとうございます！ (2021年8月12日 20時) (レス) id: d906995d1a (このIDを非表示/違反報告)
#ゆー@暇人 - うわぁ!もう、おもろい!!このシリーズ2つ全部見てます!なんか､､､面白い!!(語彙力低下中) これからも更新頑張ってください!! (2021年8月12日 9時) (レス) id: 3046ae6781 (このIDを非表示/違反報告)
なつか(プロフ) - アベリアさん» コメントありがとうございます！コロンビアポーズ笑笑そこまで喜んでもらえること、大変嬉しく思います！cnさんとsypさんの方も読んでくださっているなんて…感激です…更新、頑張らせたいただきます！ (2021年8月11日 0時) (レス) id: d906995d1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつか | 作成日時：2021年8月9日 4時
