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「あ、呼んだはいいけど寝る時の服困るよね。オレの服でいい?」
「え゛っ、あっ、あの、」
「さすがにそのまま寝るのは可哀想じゃない?可愛い服なのにシワ着くし」
私推しの服着るんですか?いよいよやばい。
でも出かけた服でずっといるのも汚いし。気になる人は気になるだろう。私は嫌だ。
あ、もしかしてこれはお風呂入る流れだろうか。
心臓痛い。
すっぴんはちょっと辛いのですっぴんに見えるメイクを後で調べながらしよう。
百くんはビールの缶を置くと違う部屋に行ってしまった。しばらくして戻ってくるとTシャツとズボンとバスタオルが手に持たれていた。
「これで良かったら風呂入りなよ。暑かったし汗かいたんじゃない?」
「い、いいんですか……?」
「オレは全然大丈夫、どうぞ。あ、シャンプーとかわかんないよね?おいで」
百くんに連れられてお風呂へと案内される。
お風呂綺麗だし大きい。推しが生活している痕跡を見つける度に心臓が飛び上がる。
百くんは、これはシャンプー、これはリンス、こっちに捻るとシャワーと一つ一つ教えてくれた。
一通り教え終わると百くんはゆっくり入っておいでと一言残しお風呂場を後にした。
「推しが毎日入ってるお風呂……」
信じられない展開になかなか着いていけない。
腹を括って私は服を脱ぎお風呂に入った。
シャンプーこれ使ってるんだ、洗顔はこれなんだ、ボディーソープはこれなんだと一つ一つが気になってしまってゆっくりなんて入れるわけがなかったんだけれど。
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なつめみく - 最近のスレもいいけど少し前のスレもすき。やっぱセンスありすぎるよこのひとっTE⭐ (9月24日 20時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
お寿司ごりごり(プロフ) - 柚木なずなさん» コメントありがとうございます(^^) そう言っていただけて嬉しいです! (2020年7月19日 6時) (レス) id: b110c74a4d (このIDを非表示/違反報告)
柚木なずな - この作品を作ってくれてありがとうございます!ドキドキしっぱなしです/// (2020年7月19日 0時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お寿司ごりごり | 作成日時:2020年5月29日 0時