5 ページ9
「(ここからは、出られないって事・・・?そ、そんなぁ・・・)」
「ど、どうしたのコーヒーくん。どこか痛いの?」
「・・・・フルフル」
兄さんにもう会えないかもしれないのと、家に帰れないかもって言うので自然と涙が出ちゃった。
リクは心配して僕を慰めようとしてくれる。
優しい人間なんだな・・・
「こんなとこで突っ立っててもしょうがない。取り敢えず進もう。コーヒーがいたなら他にもモンスターがいるかもしれない」
「え!コーヒーくんは!?」
置いて、いかれちゃうの?
・・・仕方ないよね。会ったばかりで、よく知りもしない相手・・・
「連れてくに決まってる。どうせだから兄ちゃん探してやんなきゃ」
え?今、何て・・・驚いてると今度はハナオの方が手を差し伸べてくれた。
「泣いててもしょうがないっしょ。兄ちゃん探すの手伝うから、一緒においで」
「、『いいの?』」
「行こうよコーヒーくん!こんな所に置いていけないし、ね?」
二人は僕がモンスターでも怖くないの?
どうして、こんなに優しくしてくれるの?
ハナオは初めこそ怖かったけど、今はもう怖くない。
一緒に行っていいのなら・・・二人と一緒に行きたい。
ハナオの手を取ってゆっくりと立ち上がった。
「うし。行くか」
「・・・『足手まといになったら、ごめん』」
「大丈夫だよ!コーヒーくんはわたしとハナちゃんで守ってあげるから!」
「何かあってもお互い様さ。気負わず行こうや」
うぅ・・・女の子に守ってあげるって言われるなんて・・・何だか、自分が情けない。
何でもいいから、少しでも二人の力になりたい・・・待ってて兄さん。
必ず見つけるからね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コーヒーside終了です!
でもまたでてきますね、はい。
これコーヒーじゃない!と言う方、助言くださいまし・・・
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ