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「あのさ、そんなに怖がらなくても私ら何にもしないから。ちょっと話がしたいだけなんだ」
「・・・・・、」
「・・・オーケー。まずは自己紹介しよう。私はハナオ。こっちはリク。私らは幼馴染で、友達を探してるんだ」

ビビって話が始まらないのでひとまず自己紹介をした。
尻もちついてるからしゃがんで、目を合わせるように顔を見るとそれとなく目を逸らされた。

「・・・・『僕は、コーヒー』」
「お、やっと話してくれたね。コーヒーか、よろしく」
「よろしくね。コーヒーくん」

筆談ではあるが名前を教えてくれたコーヒーにリクが握手のために手を伸ばすとビクッてした。何度かリクの手と顔を交互に見てからそっと握り返す姿がチワワみたいだなぁなんて。

「で、コーヒーは何でこんなとこに?一人かい?」
「・・・『兄さんと、はぐれて。ここは、どこ?』」
「わたし達にもわからないんだ。突然町中からモンスターが消えちゃって、今はウォーターフェルに向かってたんだけど・・・」
「何故かこの雪景色から抜けられなくてお前さんを見つけたって所さ」

説明すると何故かコーヒーがポロポロと涙を流して泣き出した。
え、ちょ、どこに泣く要素あった?
何故に?私か?何かキツイ言い方でもしたか?

「ど、どうしたのコーヒーくん。どこか痛いの?」
「・・・・フルフル」
「こんなとこで突っ立っててもしょうがない。取り敢えず進もう。コーヒーがいたなら他にもモンスターがいるかもしれない」
「え!コーヒーくんは!?」
「連れてくに決まってる。どうせだから兄ちゃん探してやんなきゃ」

ほれ、と手を出すとまたビクッてされた。
・・・私は猛犬か何かか。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

はい、なんとかキリをよく見せようとしています。
書き溜めを一気に上げる、これはいかん・・・
さて。まだまだ続きます。頑張りますよー。
コーヒー・・・これでいいのか・・・?ご意見などありましたらお願いします。

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作者名:オスカー | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年10月1日 22時

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