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現れる刺客 ※ハナオside※ ページ38

「、何なのここ」

遺跡に飛び込んですぐ、明らかにルインズの遺跡ではない空間に出て息を呑んだ。
薄暗い空間でやけにだだっ広い。

「ハナオ!あいつらが見当たらないぞ!」
「ったく、どこに行ったんだよあの三人は!」
「・・・、」
「早く探さないと。行こう」

警戒しながら少しずつ奥へと進む。
マスタードとベリーは戦えてもリクは虫も殺せないような奴だ。
もし、二人がリクを守ってくれたとしても万が一って事もある。
しばらく進むと向こうからも誰かの足音がしてグレープ達に止まるよう合図した。

「見つけた・・・」
「なんだ?アイツは」

出てきたのは兄弟と同じ服を着てフードを被ったスケルトン。
首に巻かれた赤いスカーフがいやに印象的だ。

「ham・・・他のスケルトンも一緒か。ツイてなかったなお前ら」
「はぁ?意味わからないんだけど」
「知る必要はない。どうせ死ぬんだからな」
「!!」

突然スケルトンが大量の骨を出してこっちに飛ばしてきた。

「チッ。人間の癖に避けたのか」

ギリギリで飛び退いて何とか串刺しは免れた。
兄弟と同じ顔してこれとはね。
憎しみが全身から伝わってくるよ。

「で、お前さんは何がしたいのかね?」
「お前を殺して俺のEXPにする」
「何だと!?」
「僕の犬にちょっかい出すつもりなら、容赦しないけど」

グレープとラズがスケルトンを睨む。
あれは普通じゃない。迂闊に手をだしたらお釣りが出そうだ。

「安心しろ。お前達もその人間の後で殺してやる」
「それは困るねぇ。私らはモンスター探しの途中なんだ、寄り道してる暇はないのさ」
「探してるってのはもう一人の人間か?」

もう一人の人間?リクの事か・・・何でこいつ私らのメンツ把握してんの?

「そいつなら今頃他の奴のEXPに――」

最後まで言わせることなく飛びかかって胸倉を掴んで床に押し倒した。

「リクに手ぇ出したらぶっ飛ばすぞ。テメェ」
「っ、はっ・・・!心配するな。あの世でまた会えるだろうよ!!!」

スケルトンが手を動かすと体が浮いて壁に叩き付けられた。

「ぐっ・・・!!」
「「ハナオ!!!」」
「・・・・・、、!!」

床に落ちて咳き込む。
背中からいったから一瞬呼吸が止まったよ。

「(野郎マジだった・・・)私に喧嘩売ってんなら買ってやるよ。ただし、この三人には手ぇ出すな」
「お前を殺したらそいつらも殺すぜ?」
「私を殺したらな?ま、精々頑張れや」

キャップを深く被り直して少し笑う。
やれやれ。三人のためにも、ソウル賭けるかね。

2 ※???side※→←※作者から※



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作者名:オスカー | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2018年10月1日 22時

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