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「コーヒー。聞いていいかな」
「、『何?』」
リクと話してたら視線を感じて顔を上げたらハナオがジッと僕を見ていた。
何だか変な感じがして目を逸らしてたらハナオの方から声をかけてきた。
「コーヒーはどこに住んでるの?」
「『スノーディンだけど、どうして?』」
急に住んでるところを聞いてくるなんて、どうしたんだろう。
正直に答えたらハナオの目が鋭くなった気がして背骨がゾクッとした。
「(どうして?どうして、そんな目で見るの?僕、何か変な事言った･･･?)」
「コーヒーって言うのは本名?」
「、、『あだ名だよ』」
「名前は?」
今度は名前を聞いてきた。 変わらすハナオの目は怖いまま。
どうしてそんな事聞くの?
怖い･･･怖いよ･･･!
「待ってよハナちゃん!どうしてそんな事聞くの?」
震えてたらリクが話を遮るように出てきた。
ハナオはそれでハッとした顔をしてキャップを深く被り直して俯いた。
「･･･悪い。最初に言ったとおり、私はお前さんに何かする気はないしつもりもない。ソウルに誓って、破ったらソウルぶっ壊しても構わない」
「!!?(ソウルを、壊す?)」
「ハナちゃん!?」
そんなことしたらハナオが死んじゃうじゃないか･･･どうしてそこまで･･･
「悪いようにはしない。だから、教えてくれないかな」
そう言ったハナオの声が何だか悲しそうでさっきまでの怖さはいつの間にかどこかにいってしまってた。
ハナオが顔を上げるより先に僕は紙に言葉を書いた。
「『パピルス』」
「!?」
紙を見たハナオの目が見開かれた。
驚いてるみたいだけど更に続けて書き足した。
「『名前は、パピルス。コーヒーは、あだ名』」
「そう･･･そっか･･･何となく、お前さんの事がわかったよ」
ハナオは近づいてくると優しく頭を撫でてくれた。
兄さん以外で僕を撫でたの･･･ハナオが初めてだ。
「ありがとうコーヒー。怖がらせてごめん」
近くで見たハナオの目はとっても優しかった。
少しだけ見つめてたら急に恥ずかしくなって首を振った。
「『大丈夫。僕こそごめん』」
「??何?ハナちゃん、何がわかったの?」
「そうだね･･･休憩がてらちょっと整理しようか」
何かわかったというハナオは吸ってたタバコの火を消してそのまま僕とリクの近くにしゃがんだ。
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