3話 ページ19
〜Taemin side〜
あんなにも大嫌いで俺の人生を地獄へと突き落とした奴と何故か笑顔で笑い合っている。
自分でも不思議でしょうがない。
でもなんだかデビューした頃の仲の良かった思い出が頭の中に残っていて、俺に向けて微笑むミノヒョンの笑顔は懐かしさを感じさせた。
2人で宿舎に向かいながら他愛のない話をした。
長年にも渡って開いた心の距離を縮めるように。
「テミナ、彼女にちゃんと連絡した？」
「したよ！ミノヒョンの事だから、あの電話番号偽物なんじゃないかと思ったけど本物だったね！」
そう言って嫌味を言うと「おいっ！」って殴るポーズをとるミノヒョン。
「ちょっと！俺病人なんだから優しくしてよ！」
「あんだけ血出しといて生き延びられるんだから今俺が殴った所で痛くも痒くもないだろ。」
「いや、さすがに痛いだろ！」
ハハッとミノヒョンが笑うと、俺も釣られて声に出して笑った。
「俺とミノヒョンが帰ったらメンバー達なんて言うかな〜？キーヒョンなんて目も合わせてくれなさそうじゃない？」
冗談混じりで笑いながらミノヒョンを見ると、ミノヒョンは何故だか真剣な表情に戻っていた。
「俺さ…全部話したんだよ。メンバー達に。」
ミノヒョンの言葉に「何を？」と聞き返すと、俺を見てまた微笑んだ。
「テミンに嫉妬していた事、仲が悪くなっていく俺達が嫌になった事、もうSHINeeを終わらせたいって思っている事。全て話した。」
「メンバーはなんて…？」
「俺もビックリしたんだけどさ…俺が話し終わると何故だかみんな泣いてたんだよ…」
ミノヒョンはハハハッと笑ったが、手で涙を隠したのを俺は見逃さなかった。
「皆さ…誰かがそう言うのを待ってた。って…」
そう言うとミノヒョンは涙を堪えきれずにその場にしゃがみ込む。
その瞬間、俺の胸がいきなりボワッと熱くなって目からは涙が滲み出す。
俺だけじゃなかった。
みんなこんな地獄から抜け出したかった。
そして…終わらせたかった。
表面では強がって笑っていても、心の中では笑っていなくて…
上手く表現出来なかった不器用な俺達5人はいつしかすれ違い、本音をぶつけ合うことが出来ないままここまで来てしまったんだ。
真実を知った俺はただひたすらその場で溢れ出る涙を拭う。
ミノヒョンは俺の肩を強く抱くと、涙が出るままに一緒に肩を震わせた。
「ごめん…っ」と声を詰まらせながら呟くミノヒョンの声は俺の胸を締め付けた。
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あやテテ(プロフ) - 凄く素敵なお話でした！ありがとうございました。私はエブリバディの"僕が奏でる笛の音で君を自由にしてあげる"(jpanese ver)のとこが大好きです。(ｼﾞｮﾝﾋｮﾝが凄く好きだったので今は胸が痛いです……。)もう一度、この作品を読み返したいと思います。 (2017年12月23日 22時) (
レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 感想、返信ありがとうございます。ぜひ、聞いて見てください！ (2017年9月16日 21時) (レス) id: b8b15e0deb (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - himawari ?さん» とっても嬉しいです、ありがとうございます^^*Evilとsleeplessnight聞いたことないので早速YouTube飛んでいきます♪作品読ませていただきました！コメントしたので見てみてください^^* (2017年9月16日 14時) (レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 私は、EvilとEverybodyとviewとsleepless nightとLuciferとRing Ding Dongが特に好きでソロ曲も好きな曲沢山あります。ちなみに、私もお話書いていたりしますので良かったら読んで頂けたら…。次の作品も楽しみに待ってます。長文失礼しました。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - こんにちは。全て拝見させて頂きました。世界観全てが好みでまとめて読んでしまいました…完結おめでとうございます。ハッピーエンドで良かったです(*´艸`)コメント長くなってしまう…分けますね。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年8月30日 1時
