2話 ページ18
〜Taemin side〜
泣きながらも俺の言葉を素直に聞き入れたオニュヒョンに少し面を食らったが、戻ってテレビを再度確認するとメンバー達がミノヒョンを宿舎へ戻そうとする映像が映し出されていた。
『お願いします！道を開けてください！』
『キーさん！今ミンホさんが言った事は本当なのでしょうか？！』
『皆さん落ち着いてください！押さないでください！』
メンバーは記者達からミノヒョンを庇うように肩を抱いて宿舎に戻って行く。
ドアが閉まった事を見届けると、目をぎゅっと閉じて大きなため息をついてうなだれた。
一睡することも出来ずに次の日の朝、ミノヒョンが警察へ事情聴取を受けに連行されたとマネージャーからの知らせを受け、被害者として俺も警察に呼ばれミノヒョンの元へと向かった。
警察署へ着いてすぐに俺はミノヒョンと話がしたいとわがままを通し、ガラス越しに俯くミノヒョンの前へ座った。
「ミノヒョン。」
「巻き込んですまない。でもこれで最後だから。」
「なんだよそれ…。ふざけんなよ！これで俺への償いをしたつもりなのかよ！」
俺が力任せにガラスに向かって勢いよく手を置くとドンッと音と共に、警察官が俺の手を抑えた。
それを乱暴に振り払い、俺と目を合わせないミノヒョンに叫んだ。
「出てこい！！今すぐそこから出てこい！！」
俺はすぐ横にいた警察官の肩を掴んだ。
「俺はこいつに被害届を出さない！すぐにコイツを釈放しろっ！！！」
驚きながらも困ったように警察官が「あなたが被害届を出さないなら…」と言った。
警察署の前でソワソワしながら待っていると、無事に釈放されて警察署から出て来たミノヒョンは俺と目が合うとすぐに視線を逸らした。
「なんで被害届出さないんだよ。」
ぶっきらぼうに言うミノヒョンに俺がずかずかと寄ると、殴られるかと思ったのか目をギュッと閉じている。
そんなミノヒョンを力強く抱きしめた。
「あんた本当につくづくムカつく奴だよ。」
「テミナ…」
大きくて頼もしい体付きとは裏腹に、少し震えているのがわかった。
あれだけ強くて傲慢で自分本位だと思っていたミノヒョンだって、本当は弱くて誰かに助けて欲しいと心の中では叫んでいたんだろうな…。
「これだけの事をしたんだ。SHINeeは解散になるだろうけど…それまでの間、あの楽しかった頃に戻らない？」
そう言うとミノヒョンは目に涙をいっぱい溜めながら、ふっと笑った。
「…賛成。」
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あやテテ(プロフ) - 凄く素敵なお話でした！ありがとうございました。私はエブリバディの"僕が奏でる笛の音で君を自由にしてあげる"(jpanese ver)のとこが大好きです。(ｼﾞｮﾝﾋｮﾝが凄く好きだったので今は胸が痛いです……。)もう一度、この作品を読み返したいと思います。 (2017年12月23日 22時) (
レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 感想、返信ありがとうございます。ぜひ、聞いて見てください！ (2017年9月16日 21時) (レス) id: b8b15e0deb (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - himawari ?さん» とっても嬉しいです、ありがとうございます^^*Evilとsleeplessnight聞いたことないので早速YouTube飛んでいきます♪作品読ませていただきました！コメントしたので見てみてください^^* (2017年9月16日 14時) (レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 私は、EvilとEverybodyとviewとsleepless nightとLuciferとRing Ding Dongが特に好きでソロ曲も好きな曲沢山あります。ちなみに、私もお話書いていたりしますので良かったら読んで頂けたら…。次の作品も楽しみに待ってます。長文失礼しました。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - こんにちは。全て拝見させて頂きました。世界観全てが好みでまとめて読んでしまいました…完結おめでとうございます。ハッピーエンドで良かったです(*´艸`)コメント長くなってしまう…分けますね。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年8月30日 1時
