5話 ページ14
〜Taemin side〜
Minho「もちろんお前に許して欲しいなんて思っていない。ユリとお前の熱愛報道が出た時、本気でお前を殺してやりたいと思ったのは事実だから。」
「………。」
もし俺がメンバーの誰かにAを奪われたとしたら、それは俺だってそいつを殺したいと思ってしまうだろう。
Aを守る為…自分を守るために、ミノヒョンからユリヌナを奪い利用した。
ミノヒョンが俺を盾にこの世界にギリギリ立っていたのと同じ事じゃないか…。
Minho「これ…。」
ミノヒョンは1枚のメモ用紙を俺に渡した。
そこには誰のものかわからない電話番号が記されている。
Minho「お前携帯捨てただろ？前に勝手にお前の携帯をいじって彼女の連絡先消した時、一応メモっといた。」
「じゃぁ…これはAの…？」
Minho「どうせ無理やり連れてこられて彼女の連絡先もわからないんだろ。」
俺はそのメモを手の中で握りしめた。
これでAの声が聞ける。
早く電話して、そして謝りたい。
さっきまで死ねなかった自分を悔やんでいたはずなのに、いつの間にか死にたいという思いは消えていた。
Minho「早く電話して彼女を安心させてあげるといい。退院した時、また迎えに行ってやれよ。」
「前よりも厳しくなった警備の中で、どうやって脱走して迎えに行けるんだよ…行ったとしてもまた連れ戻されるだけだろ。」
Minho「だからさっき俺が言っただろ、SHINeeを解散させてやるって。」
「どうやって…」
Minho「それは言えない。じゃそろそろ行くよ。」
そう言ってミノヒョンは腰を上げると、また俺を見る。
Minho「今まで本当にテミンを苦しめてごめん。この言葉は嘘なんかじゃない。じゃぁ…彼女とお幸せにな。」
そう言い残し、部屋を出て行く。
ミノヒョンが最後に見せたその悲しげな背中は、何故だかとても切なくて胸が苦しくなった。
もう何とも思ってないよってミノヒョンに言ったところで、長年に渡ったこの歪みは治すことは難しいだろう。
とりあえず彼女電話をしようとミノヒョンから受け取ったメモ用紙を片手に、痛む傷口をもう片方の手で抑え、手すりに手を付きながら公衆電話のある場所へと歩いた。
受話器を手に取り、間違えないように一つずつゆっくりと押すと、プルルルと規則正しい呼び出し音がなり始めた。
「…はい。」
受話器の向こう聞こえたその声は、間違いなくAのものだった。
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あやテテ(プロフ) - 凄く素敵なお話でした！ありがとうございました。私はエブリバディの"僕が奏でる笛の音で君を自由にしてあげる"(jpanese ver)のとこが大好きです。(ｼﾞｮﾝﾋｮﾝが凄く好きだったので今は胸が痛いです……。)もう一度、この作品を読み返したいと思います。 (2017年12月23日 22時) (
レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 感想、返信ありがとうございます。ぜひ、聞いて見てください！ (2017年9月16日 21時) (レス) id: b8b15e0deb (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - himawari ?さん» とっても嬉しいです、ありがとうございます^^*Evilとsleeplessnight聞いたことないので早速YouTube飛んでいきます♪作品読ませていただきました！コメントしたので見てみてください^^* (2017年9月16日 14時) (レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 私は、EvilとEverybodyとviewとsleepless nightとLuciferとRing Ding Dongが特に好きでソロ曲も好きな曲沢山あります。ちなみに、私もお話書いていたりしますので良かったら読んで頂けたら…。次の作品も楽しみに待ってます。長文失礼しました。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - こんにちは。全て拝見させて頂きました。世界観全てが好みでまとめて読んでしまいました…完結おめでとうございます。ハッピーエンドで良かったです(*´艸`)コメント長くなってしまう…分けますね。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年8月30日 1時
