思い出 ページ1
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『あぁ！Aごめん…。』
炊飯器を前に申し訳なさそうにこっちを見る彼に私は問いかけた。
『テミンどうしたの？』
『間違えて水多く入れて、ご飯がベチャベチャ…。』
『えぇ？！』
驚いて炊飯器を除くと、おかゆとまではいかないが、雑炊のような水分をたくさん含んで柔らかくなったご飯が炊き上がっていた。
『あぁ〜本当にごめん…。』
そんな自分の失敗を責めるようにうなだれる彼がとても可愛く見えた私は相当彼の事が好きなようだ。
『これくらい全然大丈夫でしょ！何？落ち込んでるの？』
『だって…。』
私はそうボソッとつぶやく彼のほっぺを軽く摘んでくいくいっと遊ぶように引っ張った。
彼は少し口を尖らせて私を見る。
そんな子供のような彼がとても愛おしくなって、頭をくしゃくしゃっとすると、彼も私につられて少し笑ったようだ。
でもすぐにまた口を尖らせる。
『A、俺の事子供扱いする。』
『ごめんごめん、可愛くてつい。』
そう言って彼の頭をポンポンとすると、その私の腕を掴んで、
『そういうところ。』
と言って私にキスをした。
テミンは可愛い。
でも可愛い彼からたまに出るこの男らしさが、私の心を掴んで離さない。
『ちゃんと男として見てる？俺はAの彼氏なんだよ？』
『わかってるよ。』
少し余裕そうな私の答えが気に入らないのか彼は私の体に腕を回すと、ギュッと抱きしめ先程よりも少し強いキスをする。
男らしいねって言わないと、きっと彼の機嫌は治らないだろう。
こうして拗ねた彼もとても愛おしいのだけれど。
少し可哀想だし…。
『テミン、男らしいね。』
私がそう言えば満足そうに笑顔になって、そうでしょ？ってまた可愛く言う。
きっと彼も機嫌を直すために私が男らしいと言ったのはわかっているだろう。
ただこの喧嘩風なじゃれ合いが、楽しくて幸せなだけ。
お互いに笑顔になって抱き合えば、彼の香りが胸いっぱいに広がる。
私の大好きな香り。
私の大好きな背中。
彼の首筋に顔を埋めて目を閉じると、まるで私を天国へ導いてくれてるような気分。
このまま時間が止まればいいのに…
なんて叶うはずもない夢を、何度も考えていた。
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あやテテ(プロフ) - 凄く素敵なお話でした！ありがとうございました。私はエブリバディの"僕が奏でる笛の音で君を自由にしてあげる"(jpanese ver)のとこが大好きです。(ｼﾞｮﾝﾋｮﾝが凄く好きだったので今は胸が痛いです……。)もう一度、この作品を読み返したいと思います。 (2017年12月23日 22時) (
レス) id: 999741949f (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 感想、返信ありがとうございます。ぜひ、聞いて見てください！ (2017年9月16日 21時) (レス) id: b8b15e0deb (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - himawari ?さん» とっても嬉しいです、ありがとうございます^^*Evilとsleeplessnight聞いたことないので早速YouTube飛んでいきます♪作品読ませていただきました！コメントしたので見てみてください^^* (2017年9月16日 14時) (レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - 私は、EvilとEverybodyとviewとsleepless nightとLuciferとRing Ding Dongが特に好きでソロ曲も好きな曲沢山あります。ちなみに、私もお話書いていたりしますので良かったら読んで頂けたら…。次の作品も楽しみに待ってます。長文失礼しました。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
himawari ?(プロフ) - こんにちは。全て拝見させて頂きました。世界観全てが好みでまとめて読んでしまいました…完結おめでとうございます。ハッピーエンドで良かったです(*´艸`)コメント長くなってしまう…分けますね。 (2017年9月16日 13時) (レス) id: ce40dbfcd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年8月30日 1時
