4話 ページ46
〜A side〜
彼が私の言葉に少し油断した時、私は彼の唇へキスをした。
ずっとしてくれなかったキスを私は感情の赴くままに、彼の意思を無視して唇を合わせた。
無理やりってこともあって少し後ろめたさがあってか、軽く触れてすぐに離した。
すると彼は驚いて目を見開いたようだった。
「テミンはキスする事に対して、私を汚してしまうって言ったよね…？今キスしたけどどう？汚れてる？今の私汚れて見える？」
Taemin「………。」
自分の中で何かに苦しみ、1人で抱えようとしていた彼は涙をこらえるように自分の唇を噛み締めると、私にいきなりキスをした。
その反動で、彼に覆いかぶさるようにベットへ倒れる。
彼は何も言わずにまた私に何度もキスを落とした。
まるで今まで自分の中に溜め込んでいたものが弾けたように。
熱いそのキスに、私の手は自然と彼の背中に手を回していた。
彼の思いをすべて受け止め、今までの隙間を埋めるように、優しくも激しく口付けを交わす。
Taemin「いいの…？」
たったの三文字のその言葉も、言いたいことはわかる。
切なくも男らしく私を見る彼は、まだ少し何かに後ろめたさを持っているのだろう。
言わなくてもわかるでしょ。
私は彼の質問に返事する代わりにキスをすると、一瞬止まった彼の腕が私の体を確かめるように撫でた。
彼の髪が私の首筋にかかって、すこしくすぐったい。
Taemin「A…。」
私の名を呼ぶ彼の声が、胸いっぱいに広がって、私に幸福感をもたらしてくれる。
あぁ、今彼の心の中にいるのは私なんだって。
ちゃんと私を感じてくれてるんだって…
そう思わせてくれた。
こんなにも私を虜にさせて、結局は別れる運命だと言うなんてずるい。
それでも…
Taemin「A…好き…。愛してる。」
その言葉で、彼を全て許してしまう。
辛い運命が待ち受けてるってわかってる。
でもそれ以上に幸せなこの時を彼が包んでくれてる…。
その代償は、それなりであるのも無理はない。
Taemin「俺のこと好き…？」
そう不安そうに聞く彼の少し長めの髪を横にずらし、私は答えた。
「大好きだよ。」
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
