1話 ページ43
〜A side〜
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次の日、少しぎこちなさを感じながらも仕事を終えた私はとぼとぼとテミンの待っている家に足を進めた。
自分の住むマンションが見えた時、40代くらいの男の人が2人いて、神妙そうに話しているのが見えた。
疑問に思いつつ無視して家にマンションへ入ろうと思った私を、2人のうちの1人が引き止めた。
「すいません、この人をご存知ないですか？」
そう言って見せてきた写真はアイドルのテミンだった。
私はかなり動揺した。
「探しているんですが…こちらのマンションに出入りしてると情報を聞きまして…。」
その言葉を聞いた瞬間私は恐怖に怯えた。
知りませんと冷たく一言言い、すぐにマンションへ入った。
ドクドクとなる心臓を抑えながら、急いで自分の部屋に向かう。
誰かが彼を探している。
そして連れ戻そうしているに違いない。
私からテミンを奪おうとしている…！
その恐怖に焦ったように玄関を開けて中に入ると、テミンはベットの中で寝ているようだ。
テミンの存在を確認して少し安心すると、すぐに大きな旅行用のキャリーバッグに自分のものを詰めていった。
逃げなきゃ…ここから逃げなきゃ…
テミンが連れ去られないように誰にも見つからない場所へ逃げなきゃ…！
服を詰め込むその手は震えて、早く早くと急かす私の心は彼を失いたくない恐怖で怯えていた。
あの優しく笑う笑顔と包み込んでくれる暖かさを失うなんて…
考えただけで涙が出そうになった…
そんな私の背中がふと暖かくなり、動かす手を止めると、テミンの手が私の体を抱いた。
Taemin「何…してるの…？」
不安そうに聞く彼の腕を解き、彼に体を向ける。
「ねぇテミン、引っ越さない？」
焦りでつい早口になってしまう。
「ほら、ここ狭いしさ！北海道とかどう？自然に囲まれて伸び伸び暮らせるんじゃない？あっ海外もいいよね！ハワイとかだったら毎日バカンスし放題だし！」
きっと今私は笑っているつもりでも引きつっていて、彼にはお見通しだろうなと思った。
そんな私に少し目を丸くさせた彼はすぐにまた笑顔になる。
Taemin「Aとならどこへでも。」
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
