5話 ページ40
〜A side〜
朝起きると、私はテミンの腕の中にいた。
よかった…と心の中で呟く。
もしかしたらまた朝起きたらいなくなってしまっているかもだなんて思っていたから。
起こさないようにゆっくりと体を起こし、彼の寝顔を覗き見すると、彼の睫毛が朝日でキラリとひかった。
「泣いてるの…？」
少し複雑な気持ちで彼の睫毛にキスをすると、彼は起きてしまったようで、うぅん｡と唸り声を出すと眩しそうに目を開けた。
Taemin「おはよ…。」
照れたようにはにかむ彼に同じくおはようと返す。
するとカバっと起き、私の体に腕を巻くと、また布団の中に連れ戻してくる。
そしてギューッと抱き締め、ほっぺとほっぺをぐりぐりとさせた。
Taemin「Aだ…。」
そんな彼が可愛いくておもわずふふっと笑ってしまう。
「子犬みたい…」
そう言うと少しムスッとした顔をして
Taemin「子犬じゃないよ。Aの彼氏。」
と言う。
付き合おうとかなんも無かったから、私達がどういう関係か分からなかったけど、私を恋人って思ってくれているようで少し嬉しくなった。
「可愛い。」
Taemin「可愛いじゃなくて、かっこいいとは言ってくれないの？」
「んー…じゃ、かっこいい顔してみて？」
そう言うと彼はキメ顔を見せてくるけど、それがまたとても可愛いくて…
「ふふっそれかっこいい顔？」
と思わずまた笑ってしまう。
うんっと満面の笑みで返事をする彼に耐えきれず、彼の頭をわしゃわしゃっとして彼の両頬に両手を置いて、自分の親指でほっぺスリスリとさすった。
気持ちよさそうに微笑んだままゆっくりと目を閉じた彼は、私に頬を委ねているようだ。
とても愛おしい。
私は彼の顔を自分の腕の中へ入れ、ギューッと抱き締めた。
Taemin「んー苦しいー！」
私の腕の中から彼の叫ぶ声が聞こえて…
それすらも愛おしく感じる。
私が手を緩めるとプハーと顔を覗かせた彼にごめんごめんと軽く謝った。
「そういえば、よく寝れた？」
Taemin「うん、お陰様で。」
と、優しく微笑み私を見る彼。
良かったと私も微笑み返すと、彼は私の腕の中にまた入り込んだ。
Taemin「俺…Aがいないと無理だ…。」
そうボソリと呟く彼の顔は、私の胸にうずくまっていて表情はわからなかったけど、彼が安心出来るように私は何も言わずに彼の髪を何度も優しくなでた。
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
