2話 ページ37
〜A side〜
部屋に彼を入れ、とりあえずすぐにお風呂へ入らせた。
「あ…着替えどうしよう…」
歩いて五分の所にユニクロがあるのを思い出した私は、急いでメンズの無地の白いTシャツと、履き心地の良さそうな黒いズボンを買った。
急ぎ足でマンションの自分の部屋の扉を開けると、濡れた髪で腰にタオルだけを巻いたテミンが目の前にいて、私は驚いた。
「わっ！びっくりした…」
彼はすぐに私を抱き締めた。
お風呂で温まった彼の体から温もりを感じるが、濡れた髪が少し冷たい。
「どこ行ったのかと思った…。」
消えそうに耳元でボソリと呟く彼に、私は慌てて袋を渡した。
「あっこれ買いに行ってて…。」
彼は私から袋に目線をずらすと、私が出かけた経緯を理解し、ありがとうと受け取った。
「ごめん、男物の服わからなくて…寝るだけだしそんなものでいいよね？」
もちろんと優しく笑い、彼は服を出し始めたが、その手が止まり真顔でこちらを見る。
Taemin「パンツ無しでこれ着るの？」
「えっ？あっごめん！全然考えてなかった！」
私が慌てたようにそう言うと彼はクスクスと笑っている。
今日初めての笑顔だった。
「ちょっともう1回行ってくるね！」
そう言ってドアに手を掛けた私の手を、テミンが掴んだ。
Taemin「いいよ。冗談だから。」
「え…でもどうするの…？」
Taemin「たまにはパンツ無しも悪くないでしょ。」
多分彼は気をつかってそう言ったのだろう。
そんな優しい彼が私は好きだ。
でもさすがに悪いし…
「でも、一応買ってくるから待ってて？」
私がそう言うと彼の笑顔が消えた。
Taemin「行かないで。」
少し強い口調で言う彼を見る。
その瞳はとても悲しそうで、少し申し訳なさを感じた。
「うん…わかった…。」
それを聞いて安心そうな顔をした彼は優しく私の頭を撫でた。
Taemin「ごめん、わがまま言って…。今日は俺のそばにいて欲しい。」
その彼の言葉は私を不安にさせる言葉だった。
じゃぁ明日は？
その次の日は私と一緒に居てくれるの？
何がテミンを悲しくさせているの？
聞いちゃいけない。
そう雰囲気で思った。
でも彼が私の元からいなくなって、またどこかで悲しい思いをするんじゃないかと不安に駆られてしまう。
折角また戻ってきてくれたテミンを手放したくなかった。
だから私は思い切って恐る恐る聞いた。
「テミン…何かあった…？」
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
