7話 ページ33
〜Taemin side〜
俺はふらつく足取りでユリヌナの家を出た。
外は快晴で夏の日差しがジリジリと俺の肌を焼き付けてくる。
今日の所は具合悪いという事になって免れた…。
でも今日のような悪夢はこれからも続くのだろう。
そう思うとまた胃から込み上げてきたものを道路の脇に吐き出した。
Taemin「うっ…！汚いっ…！！」
俺はそう堪らず叫んでいた。
ユリヌナの事でも、自分の嘔吐の事でもない。
何よりもこんな汚れていく自分への憎悪だった。
早く洗い流したい…
汚い自分を洗わなくちゃ…
そんな焦りが俺の手を震わせる。
俺は急いで家に帰って、慌てるようにすぐお風呂場へ向かいシャワーを流した。
シャワーの流れる音と共に涙も溢れ出す。
Taemin「う…ぅ…。」
シャワーで体を洗い流しても何も流れるはずはないのに…。
一生消えない泥が俺には付いている。
どんなに頑張って払ったって取れるはずのないその泥は、どんどんと俺の肌に染み込んでいくような気がした。
ーガチャー
お風呂場のドアが開く音が聞こえたが俺は振り返らず、そのまま頭からシャワーを浴びていた。
すると誰かに髪の毛を掴まれると、濡れたままの俺をお風呂から脱衣所へ勢いよく投げた。
ベチャッという音と共に床に倒れ込む。
Minho「もう許さねぇ…お前は一生許さないからな…？」
ドスの効いたミノヒョンの声が頭上から聞こえた。
ユリヌナの報道に腹を立てたのだろう。
ユリヌナにぞっこんだったミノヒョンが黙っているわけがない。
それももちろんわかっていて俺はこの提案を実行した。
Minho「なんで何も言わねぇんだよ！！」
ミノヒョンは荒らげた声を出すと、また俺の髪を掴み、玄関の方へ引きずっていく。
俺を裸のまま外へぶっぱなすつもりなのだろうか？
抵抗はしなかった。
もうどうなってもいい…。
こうやって俺に乱暴するミノヒョンよりも、俺は汚れているのだから。
ミノヒョンの暴れっぷりに見かねたメンバーはさすがに息を飲んだようだ。
Jonghyun「ミノ…ちょっとそれはまずい…んじゃない…？」
Onew「いや、ちょっとどころじゃなくてかなりやばいから。見られたらニュースになる。」
オニュヒョンがミノヒョンの手を掴むと、それを思い切り払い除け頭を掻きむしった。
Minho「あ゛ぁ゛ーくそっ！」
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
