4話 ページ30
〜Taemin side〜
何時間放置されていたか分からないが、虚しい空白に玄関が開く音が聞こえた。
騒がしいその声はメンバー達だろう。
誰かが俺の目隠しを取ると一気に降り注ぐ眩しい光で目が痛い。
Onew「マネージャーから電話。事務所行ってこい。」
オニュヒョンが俺の携帯をヒラヒラとさせる。
そして俺はやっと手足を振りほどかれた。
その手足はロープの跡が赤く残りヒリヒリ痛む。
俺は何も言わずオニュヒョンから携帯を奪い、荷物を持つとすぐに家を飛び出した。
携帯を確認すると本当にAの番号も、LINEの履歴さえも消されていた。
でもまずはこの事態をどうにかしなければならない。
俺は急いでユリヌナへ電話を掛けた。
yuri「テミン？テミン電話くれるなんて嬉しい♪」
気持ち悪い…。
俺はこの女の声も聞きたくない。
でも俺はこの女を利用するしか方法が見つからなかった。
Taemin「ユリヌナに頼み事があります。俺は明後日一般女性と記事になってしまう。でもそれを記事にしない代わりに、記者に俺とユリヌナの熱愛報道になりうる写真を交換条件に渡せば…。」
yuri「なるほどね…。確かに一般女性との熱愛報道よりも記者はアイドル同士の熱愛の方が価値があるしね…。」
Taemin「はい…。」
yuri「でもそれってその彼女を守る為に私を利用するって事だよね？私には不利しかない。わかって言ってるの？」
Taemin「………。」
その言葉を聞いた俺はやっぱり無理か…と思った。
でもユリヌナはそのまままた話し始めた。
yuri「でもテミンが本当に私と付き合ってくれるんだったらいいよ。もちろん今の女とは別れて。」
もしユリヌナが俺の話に乗ってくれたとしても、そう言われるのは承知の上だった。
付き合うしかない。
俺のせいで彼女に地獄へ引きずり込まないようにするには、これしかないんだ。
俺は…ユリヌナがこの話に乗ってくれただけ、有難いと思わなければならない…。
Taemin「わかりました。お願いします…。」
いいんだ、これで…
どっちにしろ、このままAと記事になれば日本での活動は停止され、事務所にも監視されてAに会うことは出来なくなるだろう。
どっちにしろ会えなくなるなら…
これでいい…。
既に暗くなった空を見上げる。
その月が綺麗だとは思わなかった。
むしろこんな俺を見て、嘲笑っているかのようだった…。
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
