5話 ページ23
〜A side〜
自分の家に誰かを連れ込むのは初めてだった。
テミンを帰したくて咄嗟に家に誘っていた。
なんと大胆なことを言ってしまったのだろう。
でも今隣には彼がいる。
もう会えないと思っていた彼が私の隣にいる。
彼の横顔をチラッと見ると、お酒をゴクゴクっと飲んでいた。
整った顔立ちに、透き通ったような白く綺麗な肌。
しかしアルコールを流し込む度揺れる喉仏が、彼が男という事を忘れさせない。
Taemin「どうしたの？もしかして飲みすぎた？大丈夫？」
「いや、喉仏が素敵だなって思って…。」
Taemin「喉仏？」
彼は一瞬キョトンとしたが、すぐに吹き出したように笑い始めた。
「そりゃ男だし、誰でも喉仏くらいあるよ。笑」
そう笑う彼の笑顔がとても愛おしい。
確かに彼は芸能人で、ファンにも笑顔をたくさん見せてきただろう。
でもこの瞬間の彼の笑顔は、私だけに向けられたものだ。
それはとてつもなく幸せな筈なのに…私の心は彼のその純粋な笑顔を見る度苦しくなった。
カモにしようと騙した時の罪悪感が今もまだ取り拭えない。
Taemin「A？」
黙る私に、彼が不思議そうに顔を傾げた。
言わなきゃ…。
私が6ヶ月前、テミンに何をしようとしたかを。
彼の純粋に笑う顔を見る度、『お前はテミンをカモにしてお金を巻き上げようとしたんだ！』と、頭の中で谺響する。
あなたの隣にいる人は悪魔なんだと、教えてあげなければ…。
「ごめん…テミン……私テミンに酷いことをしようとしてたんだ…。」
そう言って私は込み上げてきた涙を隠すように下を向いた。
Taemin「………。」
彼は今どんな顔してるのだろう。
怖くて見れない。
訳が分からず戸惑っている？
それとも私を冷たい目で見てる？
それでも言わなくちゃ…。
どんなに酷く悲しい言葉を言われようと、それは自業自得なのだから。
そして私は意を込めまた話し出した。
「実は初めて出会った時ーーー。」
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
