3話 ページ21
〜A side〜
少し酔いも回ってきて、お互いにぎこちなさもなくなってきていた。
それはとても楽しい時間だった。
6ヶ月間も会えなかった2人の空白の時間を埋めるように、会話も弾んでいく。
「すいません、そろそろ閉店のお時間なのでお会計をお願いします。」
バーのマスターにそう言われ時計を見ると、既に0時を回っていた。
テミンは長居してすいませんと一言謝るとさらっとお会計をしてくれた。
「ご馳走さま。」
Taemin「どういたしまして。」
彼はそう言うと立ち上がり、マスクを付けた。
そのマスクを付ける姿に、現実に引き戻されるような感覚になった。
忘れてた…。
彼は有名人だった…。
マスクしないとファンに見つかっちゃうよね…。
バーから外へ出ると切ない気持ちが押し寄せる。
もう彼との時間は終わりなのかな…。
そんな私の表情に気付いた彼はこんなことを言った。
Taemin「あーまだ帰りたくないなー。まだ話したいこともあるし。」
そう言った彼は私の心を読み取って、そう言ってくれたのかもしれない。
でも私にはどんな言葉も彼に言われれば嬉しいとしか言いようがなかった。
強いお酒を飲んで結構酔いも回り、彼の言葉に嬉しさを隠せなかった私は思わず大胆なことを口にしていた。
「じゃぁ、家にくる？」
その言葉を言った瞬間、彼は驚いたように私を見た。
やばい…。
変な事言ってしまった…。
『私の家くる？』なんて、前にテミンをホテルに無理矢理連れ込んだ時と同じ状況じゃないか。
お酒の勢いとはあれ、今度こそ彼を失望させてしまった…！
「ごっごめん、今のはじょうーーー」
Taemin「いいの？」
「…え？」
Taemin「Aの家、行ってもいいの？」
え…？
来てくれるの…？
「う、うん…。」
そうしどろもどろに首を縦に振る私に、彼は優しく微笑んだ。
Taemin「じゃぁ、お邪魔しようかな。」
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あいる(プロフ) - 流愛さん» わぁ〜めっちゃ嬉しいですヽ(；▽；)ノ励みになります、ありがとう♪ (2017年8月7日 20時) (
レス) id: 58070ba042 (このIDを非表示/違反報告)
流愛(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからの展開が気になっていつもドキドキしながらみています！頑張って下さい(*´∇｀*) (2017年8月6日 19時) (レス) id: ff09b1e312 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいる | 作成日時：2017年7月28日 21時
