咬まれ �� ページ11
もういっそう全部終わればいいと思った
実際なにかする度胸なんてない
状況を確認したらこの人は抵抗する
殴られて
拒絶されて
それで全部終わる
………はずだった
ちゅ。
ぢゅぅううう〜〜っ
え？
私、この人に何されてるの
状況を理解するのに5秒かかった
『な、な、な、何す…っ
何してるの、貴方ーー！！』
なんで、私にキスしたの！？
訳分からない
何がどうなってこうなったんだ
「おいおい
人を押し倒しておいてそれかね？
こういうのがお望みなのかと思ってやったのに」
なんだこれ……
返す言葉が見つからない
これじゃどっちが襲われたか分からない
「ふーん、へーえ、そういうことかぁ」
『な、何よ』
「君私のこと好きなのかぁ」
！！！
『は…はぁ！？
なんでそれ……っ』
「だってそういう前提でなきゃまず押し倒さないでしょ
いや、しかし、嫌われこそすれ好かれるとは…」
ニヤニヤしながら言うこの人に言い返す言葉が見つからなかった
まさか本人にバレるとは到底思っていなかった
『〜〜〜〜っ
そんなことはどうでもいい！！
貴方私に押し倒されたのよ！？
気持ち悪いとか出ていけとか……
そういうのないわけ！？』
やっとの事で出たその言葉
いや待てよ、本当に出ていけとか言われたらどうしよ
言った後少しだけ後悔した
「いや、別に
むしろ惚れた弱みにつけ込めてなんて使いやすいんだろうと」
私はなんでこんな人を好きに……！
『………じゃあ、ほかの人にもしてたの？
今みたいなの………』
「ん？」
『さっきの貴方の部屋で聞いたのよ！
他にも貴方に拾われて雇われた人がいるって………！
だったら……！』
「何を躍起になってるのかと思えば…
する訳ないじゃないか
私はノーマルだし
拾ったって言っても他の奴は仕事的な意味でだし
同居したことがあるのも、今みたいなのも君だけだよ」
だ、騙されるな！
人の好意を好都合とかいう人だよ！
『じゃあ、なんで私にはしたんだ！
今みたいなの…
ノーマルなら尚更嫌でしょ！』
「えーっとねえ
マウンティング？」
躾の一環かよ！
でも、嫌われなかったことに内心ホッとしているなんて……
本当に私らしくない…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
M.o.s.S(プロフ) - あちゃまさん» わぁ〜！有難うございます！私森さん大好きなんです！ここ最近更新できていませんでしたがこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月1日 14時) (
レス) id: aef0502729 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃま - なんか、こう。キュンときました(( 夢主可愛い！森も可愛い！！更新頑張ってください^^ (2018年2月25日 11時) (レス) id: 837caf60ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M.o.s.S | 作成日時：2018年2月3日 23時
