大先生 ページ9
ゾム視点
「ただいま!!」
「ただいま。…何やその状況。」
「おかえり。シッマはちょっと静かにね。」
俺達が帰ると、ホワホワと嬉しそうな表情をする姉ちゃんがいた。その姉ちゃんの周りには、取り囲むようにして眠っている"弟達"がいた。
一番目立つのは、姉ちゃんの肩に頭を乗っけてｽﾔｽﾔと眠る。
大先生だ。
「見てコレー、羨ましいでしょー。ゾム達も来るー?」
「遠慮しとくわ…」
「何回輪廻転生しても嫌やわ…」
「ちょっとコネシマ許さない。」
ｷﾞﾘｨ、と隣にいるｼｯﾏを睨み付ける姉ちゃん。
「…で?何やその状況。」
「あ、聞いてよ。大先生がね、私に”どこも行かないで”って今日泣いたのよ。」
「…はぁ。」
「んでね、後で大先生は泣き疲れて寝ちゃって。それで私は部屋から抜け出したんだけどさ。」
「心無いやんけ!」
「シッマだけには言われたく無かったわ。やる事あったんだから仕方無いじゃない。んで、やる事終わったから、お粥の皿を取ろうと思って大先生の部屋に入ったのよ。そしたらさ、大先生布団の上で体育座りして落ち込んでてさ。」
「何それ、おもろいやんけ。」
「それで大先生に声掛けたらさ、いきなり"どこ行ってたの姉ちゃんんんん"ってしがみついてきたのよ。」
「大先生の声マネせんでええやろww」
「似てるでしょ。それで離してくれなくてここまで着いて来て。それで、大先生何て言ったと思う??"僕『姉ちゃぁぁん!!何で言うんやぁぁ!!』…大先生おはよう。」
いきなりの大声に驚きながらも声の主を辿ると。
顔を赤くしながら姉ちゃんを睨み付ける大先生だった。
いや、今のはシッマに負けてへん位の声やった。
「姉ちゃん!!何で言おうとしたんや!!」
「あら、姉ちゃんの肩借りて狸寝入りしてた弟は誰でしょうね。」
「うｯ…で、でも言わんでええやん!!」
「狸寝入りするのが悪いのよ。ねぇゾム?」
「お、そうやな。寝たフリするとかコレは見逃せんよなぁ。」
「それよりや!!ロボロとかは何で寝とるんや!」
「帰ってきたから私が捕まえた。学校で遊んで疲れたみたいで。ぐっすり寝てるからコネシマ静かにして。」
「何で俺だけなんや!!」
「うるさいからよ。」
ﾊﾞｯｻﾘと言い捨てた姉ちゃんは、コネシマをイジる事に飽きたのか、ロボロの頭を撫で始めた。
あ。
「…大先生。何て言ったんやろ。」
ふと疑問に思った。
『僕、姉ちゃんに甘えるの好きやわ…』
弱った大ちゃんが思わず漏らした本音。
思い出す度に頬が緩んでしまう。
ホント、可愛い弟だ。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
