電話 ページ49
osmn side
唐突に鳴り出す携帯。どうやら誰かの携帯に着信があった様だ。ﾁﾗﾘと音のする方見ると、そこには姉の携帯が。携帯を携帯してないとはどういう事だ、と画面を覗き込むと。
知らない男の名前が。
***
戻ってきた姉ちゃんに着信履歴を見せ質問攻めをしたのが二十分前。
騒ぎを聞き付けた毒素＆弟達がどこからともなく集まったのが十分前。
俺が状況を説明し姉ちゃんが引き攣った顔したのが五分前。
動揺した弟達がやっと落ち着いたのが数分前。
｢で?誰なんですかね、この人は。｣
捕まえられた姉ちゃんが大人しく正座をし囲まれてるのが今。
ﾆｺｯと微笑むﾄﾝﾄﾝの横でｿﾞﾑが高々と掲げている姉ちゃんの携帯。
画面には電話が掛かってきた時に表示されていた名前が映し出されている。
｢いや、ね?会社の同僚に決まってるじゃん。多分仕事の事だよ。そんな電話1本で騒ぐ事じゃないでしょ。ほらｿﾞﾑ返して。｣
姉ちゃんが手を伸ばすもあっさりと避けるｿﾞﾑ。少しムキになった姉ちゃんがｿﾞﾑを追いかけようと立ち上がった時。
ﾋﾟﾛﾝ
某トークアプリお馴染みのﾒｯｾｰｼﾞ音が鳴ると同時に、画面にﾒｯｾｰｼﾞ内容が表示される。固まった姉ちゃんを横目にｿﾞﾑが持っている携帯を覗き込む。
｢Aさん今度また二人で食事行きましょうね。｣
ﾒｯｾｰｼﾞを読み上げると、姉ちゃんはﾋﾞｸﾘと肩を揺らし、大先生は大口を開けて心底驚いた様な顔をしていた。
｢また…?2人…?｣
疑問に思ったのであろうシャオロンが疑いの視線を姉ちゃんにぶつける。ｻｯと目を逸らすももう遅い。魔王が動き出してしまった。
｢どういう事だ。吐け。｣
ドス黒いオーラを出しながらキツい視線になるグルッペン。ホント、魔王みたいめう。
｢そいつがたまたまうちの部署に移ってきてですね…飲みに行っただけです…｣
｢関係性は?｣
何かを見抜いたように目を細めるグルッペンに、姉ちゃんは口ごもった。
｢も、元彼です…｣
ﾋﾟｼｯと部屋の空気が張り詰める。今まで興味なさげにしていたひとらんでさえグルっと振り向き姉ちゃんを見つめる。
｢いや、もう何も思ってないからね!?付き合ってたの高校生の時だし!!｣
｢でも"二人っきりで"飲みに行ったんやろ?｣
俺の強調した言葉にうっ、と表情を変える。
そういえば、姉ちゃんが高校生の時、帰りが遅い時があったな。
昔の記憶を思い出してしまい、なんだか複雑な気分になった。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
