続 ページ48
｢無理…マジ無理…生きられない…｣
夜遅くに帰宅。鞄を放り投げ、スーツも脱がず椅子に座り、机に突っ伏する。
本当はもっと早く帰れる予定だったが、クソ上司のお陰で予定は大幅にズレた。
｢姉ちゃんお疲れ。どうする?ご飯食べる?｣
｢食べるぅ…｣
｢了解めう｣
マンちゃんに頼み、しばらくすると、台所の方からﾁﾝｯと軽い音が聞こえた。ぬぅ、今日は余り物かな。
箸とお茶をセットして待っていると、お待たせ、と運ばれて来たご飯。ふわりと香るいい匂いに、食欲がそそられた。
｢いただきま…あれ、今日の朝ご飯じゃん。取っといたの?｣
｢うん。だってこれなぁひとらんが作ったんやで?姉ちゃん食べたいやろなぁって思って。｣
ｶﾗﾝｶﾗﾝと持っていた箸が音を立てて落ちた。驚きで開いた口が塞がらない。
私の表情を見てマンちゃんがﾌｯ、と笑った。
ひとらん、まだ寝てないと思うで?
それを聞いた私は部屋を飛び出した。
***
｢ひとらんんんんん!!｣
ﾊﾞﾝｯと勢い良く扉を開け、驚いた顔でこっちを見たひとらんに抱き着く。勢い余ってそのまま倒れそうになってしまったがそれどころではない。
｢ひとらんが!!朝ご飯!!作ったの!?｣
｢え…うんそうだよ。｣
刹那、膝から崩れ落ちる。
朝寝坊してしまったこと。そのせいでひとらんに朝ご飯を作らせてしまったこと。その朝ご飯を食べれなかったこと。
全て私が悪い事に気付き、罪悪感と後悔で埋め尽くされる。
｢ひとらん…ひとらんがあの人数分作ったの?大変だったでしょ??｣
｢いや…でも姉ちゃん毎日作ってるんだから。俺にもそれ位はできるし、ﾄﾝﾄﾝも手伝ってくれたし。全然大丈夫。｣
｢やだｲｹﾒﾝ…無理好き……｣
またゆっくり抱き着くと、鬱陶しいとしばかれる。ﾂﾝﾃﾞﾚとして受け取っておこう。ﾎﾟｼﾞﾃｨﾌﾞｼﾝｷﾝｸﾞ大事。
｢俺が作ったの、食べてくれた?｣
｢今から食べます…｣
｢そっか。あれ、結構自信作なんだよね。姉ちゃんの反応見たいし、食べるの見とくね。｣
ふわりと微笑むひとらんに癒される。流石ひとらん。ﾄﾝﾄﾝに劣ってない優しさ。
｢作ってくれてありがとね。ホント助かる。｣
｢どういたしまして。｣
頭を撫でると、恥ずかしそうに顔を俯かせた。
そういうとこも可愛い。
ﾘﾋﾞﾝｸﾞに戻ると、ひとらんがマンちゃんに
褒めてもらったんだー。
と自慢したのにまた癒された。
次は嫌という程褒めまくってやろう。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
