続 ページ45
zm視点
朝になった。辺りを見回すと、まだ俺と上3人以外寝ている様だ。
ﾎﾞｰｯとしていると、なんだか台所からいい臭いがしてきた。…姉ちゃんが作ってるわけないよな。
ﾌﾗﾌﾗと台所へと向かい、ﾁﾗﾘと覗くと、俺の予想と合っていて、トントンが朝ご飯を作っていた。
ｿﾞﾑおはよう。と言われ、おはようと返す。トントンの横顔をｼﾞｯと見ていると、頬に涙の跡がある事に気付いた。
まだ寝ているやつを起こして来いと言われ、渋々向かう。一人一人起こし、掛け布団を端の方に投げ、机を元に戻す。
二度寝しようとしているコネシマを無理矢理引き摺りながらもトントンの所へと戻ると、上3人はもう席に着いていた。
それぞれが席に着き、ご飯を食べ始める。
また、今日も誰も喋らない。だからだろう。
誰も喋らない静かな部屋は、玄関から聞こえてくる扉の音はよく聞こえた。
全員が顔を見合わせ、玄関のある方へと視線を向ける。
俺は居ても立っても居られなくて、ﾊﾞﾀﾊﾞﾀと玄関へと走った。
ﾊﾞｯと飛び出すと、そこには見慣れた、待ち望んだ姿があった。
｢ただいまｿﾞﾑ、どしたの飛び出してきて。｣
少しﾎﾞｻﾎﾞｻの髪を整えながら聞いてくる姿は、まるで自分が姿をくらましたのを知らないかのような素振りだった。
遅れて駆け込んできた兄弟が、姉ちゃん!!と叫ぶ。
｢どこ行ってたんや!!丸1日も!!｣
｢…は?｣
お説教モードのトントンが聞くと、姉ちゃんは訳が分からないといった表情をした。
首を傾げていて、本当に何のことか分からない様子だ。
｢え??どこにって会社だけど??｣
｢は??ならなんでそう事前に言っとかんのや。｣
｢え、私大先生に言ったよ?大事な企画あるから、朝早く出るし、多分会社に泊まるって。トントンに伝えといてって。」
ｽｯと指を大先生に向ける。お怒りのトントンの視線は大先生へと向いた。
当の大先生は、少し考え込んだ後、あぁ!!と手を叩いた。
｢どういうことや大先生。ん??｣
｢いや、ちゃいますやん、ちょーっと忘れとっただけですやん。｣
｢お前が忘れとったせいであんな大変な事になったんや!!｣
ｺﾞｽｯ、とトントンの渾身のﾁｮｯﾌﾟが大先生の頭部へと直撃する。痛そう(小並感)
｢じゃあ姉ちゃん、スーツが数着無くなってたのも?｣
｢あれはクリーニングよ。｣
ｻﾗﾘと告げられる事実に、誰もが深い溜め息を吐いた。
泣いたのとか、不安になったのとか、全部馬鹿馬鹿しく思えた。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
