続 ページ41
ｼﾞﾘｼﾞﾘと弟共が近付く度に、私は同じ距離を後ろに下がる。
冷や汗がﾀﾗﾘと背中を伝うのが分かる。絶対絶命。大ﾋﾟﾝﾁ。
「Aは可愛いなぁ。」
「うちの妹超可愛い。アカンやろこれ。反則やろ。」
「ストップ。ストォォォップ!!やめろ!!そうじゃない!!!」
ﾆﾔﾆﾔと楽しげに私の真似をしている毒素。違う、私が求めてたのと違う。
悲鳴を上げて逃げ惑う私を見て、更にﾆﾔﾆﾔと口角を上げる二人が憎たらしい。
「マンちゃん助けて!!」
「Aは確かに可愛いからなぁ、仕方ないんちゃう?」
「ダメだ使えねぇ!!」
酷いめう〜!なんて少し怒った声が聞こえるがそんなの無視だ。
助けを求める為に視線を別の方向へと向ける。一刻も早くこの状況をなんとかしたい。
「だ、大先生…!」
「Aの困った顔も僕は好きやで。」
「悪ノリすんなぶっ飛ばすよ!?」
ﾍﾗｯと笑って告げる大先生に罵声を飛ばす。この苛立ちで背後の気配に気付けなかったのを私は後悔した。
「ﾝﾌﾌﾌ、捕まえたで。」
「うわぁぁぁ!!!ｿﾞﾑ離して!!違うの!!私が求めてたのと全く違うの!!話し合いって大事だと思うのよね!!」
必死に暴れるも普段運動をしていない私が逃げれる訳がない。笑いながら近付いてくる毒素二人に恐怖しか沸かない。
「ホンマ可愛いわぁ、結婚したいくらいやわ。」
「これがうちの妹だなんてありがたいな。」
「無理無理無理!!一回落ち着こう!?深呼吸よ深呼吸!!お願いだからやめて!!!」
「何言うてんねん、言い出したの姉ちゃ…Aやろ。一日ずっとこれやで。」
「焦った顔もええな。」
「黙って!!」
せめて耳を塞ぎたいが、ｿﾞﾑに抑えられているせいでその願いは呆気なく打ち砕かれる。地獄かここは。私が求めていたのと全く違う。
ｹﾞﾗｹﾞﾗと笑っているｺﾈｼﾏの声が腹立つ。
もう埒があかないので、抵抗するのをやめ、話し合いを要求した。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
