立場 ページ40
「ねぇ、姉ちゃん一日だけ妹になってみたい。」
なんとなく溢したその言葉に、弟全員の視線が集まった。冷たい視線がほとんどだったが。
「何言うとんねん…ついに脳ミソ砕けたんやな。」
「ちょっと、ロボロの前で教育悪い事言わないでよｸｿ豚。」
「なんやと??」
額に青筋を浮かべたﾄﾝﾄﾝが掴みかかって来るが、それをﾋﾗﾘと避け、話を本題へと戻す。
「だってほら、いつもｽﾊﾟﾀﾞﾘ姉ちゃんじゃない。たまにはいいかなって思ったんだけど。」
「ｽﾊﾟﾀﾞﾘ…姉ちゃんが…?」
「何よｿﾞﾑ、文句があるなら聞こうじゃない。」
わざとらしく首を傾げるｿﾞﾑに怒りの籠った視線を投げる。勿論顔を背けられるが、笑いを堪えているのが丸わかりだ。
一度シバいてやろうかと立ち上がろうとした私は、次のｸﾞﾙｯﾍﾟﾝの言葉で静止した。
「ほう、俺はいいと思うｿﾞ。」
ﾆﾔﾘと楽しそうに笑うｸﾞﾙｯﾍﾟﾝに、いち早く反応したのはﾄﾝﾄﾝだった。
「グルさん…変なモン食べたやろ。ﾍﾟｯしなさい。」
「ナメとんのか。良いと思ったから賛同しただけだろ。」
「ほんなら僕もええと思うなぁ。」
「姉ちゃんが妹って矛盾しとるけどな。」
「そこは見逃してよ。一日だけだし。」
賛成したｸﾞﾙｯﾍﾟﾝに続き、他の弟達も頷く。最初は呆れていたﾄﾝﾄﾝも流され、若干渋々だが了承を得る事ができた。
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝの力って偉大。
「じゃあ一日だけ姉ちゃん妹だから!!姉ちゃんって呼ばないでね。」
ｳｷｳｷとした気分でそう宣言する。
姉から妹へ。新鮮な感覚で、歳に似合わず少し楽しみである。
「でも、そんなにいつもと変わらんやろ。」
「呼び方変えるだけや。簡単簡単。」
「え、何それつまんない。ほら、いつもの姉ちゃんのように接してくれていいのよ?」
「…いつもの?」
弟達がそれぞれ顔を見合わせ、ﾆﾔｯと笑みを浮かべる。
…あれっ、選択肢間違えた?
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
