頭脳 ページ29
「え、勉強してる。珍しい。」
「珍しいって何やねん。」
"邪魔すんなや"とでも言いたげな目で睨まれる。だってシッマが勉強してるなんてホントに珍しいし。
教科書やらノートやらを机に広げ、問題集に取り組んでいるようだ。しかし、その解答欄には空白が多く…
「…ﾌｯ」
「何鼻で笑ってんねん!!」
流石の姉ちゃんも鼻で笑ってしまう。当然シッマが掴み掛かって来るが、ﾋｮｲと避ける。攻撃がワンパターンなんだよ。
「…じゃあ姉ちゃん。これ分かるか？」
「あー…」
「シッマが分かんない問題は姉ちゃんも分かんない。」
「嘘やろお前wwww」
ｻﾗﾘと真顔で言うと、ｹﾞﾗｹﾞﾗとシッマの笑い声が響いて煩い。
残念ながら姉ちゃんの頭は悪い。素晴らしい程に。
「コレ中1の問題やぞwww」
「うっさい数学は苦手なのよ。」
「姉ちゃんこれ化学式。」
「…嘘でしょ。」
小さい2とかあるから数学かと思ったが理科だったとは。
より一層強くなるシッマの笑い声。この声の煩さでトントン来い。そして怒られろ。
小さく祈っていると、足音が向こうから聞こえてきた。
お、マジで来てくれたの??
「うっさいチワワ!!!」
「どうしたの?姉ちゃん何かした?」
「部屋まで響いたんやけど…」
開かれたドアから現れたのはトントン…ではなく、小学生ズだったようだ。
各々がシッマに文句を言いながら入ってくる。
ロボロは相変わらず可愛い。
「いやwww姉ちゃんの頭の悪さに笑ってんwww」
「…そりゃ笑うしかないやろ。」
「えっ、シャオちゃん??」
「姉ちゃんそんなに頭悪いの?」
「違うのひとらん。これはその…違うの。」
「理由になってないよ。」
ひとらんにも呆れられ、ちょっと心にくる。ていうか何でシャオちゃんは私の頭の悪さを知ってるの。
「七の段言える??」
「舐めてんのか」
「7×3=」
「……24?」
「うっそやろお前wwww」
「姉ちゃん頭悪すぎやろwwww」
「狂犬煩い!!!今のはほら、言い間違えただけじゃん!!21でしょ!!」
「姉ちゃん…俺のお古で良ければ計算ドリルあげるよ?」
「やめてひとらん!!その優しさが今は心にくる!!!」
精神が壊滅しそうだ。ただ、救いはまだロボロはかけ算が分からない事。頭に"?"を浮かべながらこっちを見ている。そのまま学校で習わないでくれ。
「うっさいわお前ら!!!ご近所迷惑やろ静かにしろや!!!」
「うわぁぁぁトントォォォン皆がイジめてくるぅぅぅ」
「は!?」
トントンに泣きつき、ｶﾞｯと腰辺りに抱き着く。
勿論引き剥がされ狂犬二匹と共に怒られた。その後こっそりひとらんに計算ドリルを渡された。泣きたい。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
