反抗? ページ25
家に帰った瞬間、目を疑った。
ﾎﾞﾄﾘと鞄が足の上に落ちたが、痛みなんてどうでもいい。
そんなことより、目の前の出来事が信じられない。
夢ではない。何故ならさっきので痛みを感じたから。
靴を脱ぎ捨て、慌てて駆け寄る。
泣いている、グルッペンに。
「どど、どうしたの?大丈夫?どっか痛い?」
「あぁ、コレ。」
グルッペンは初めて気付いたかのように、涙を拭う。
なんというか、泣いているというより、涙を溢しているという感じだ。
"何があったの?"
と、トントンに目で訴えかける。
しかし、すぐさま目を逸らされ、本を読み始めた。
トントンだけでなく、あの優しいロボロやにひとらんまで関係のないように、テレビを見ている。オスマンでさえ、スマホをずっといじっている。
「姉ちゃんそんな子に育てた覚えない…。グルッペン、大丈夫?」
「だから『どっか痛い?何があったの?』…落ち着けや。」
低い威圧的な声で言われ、黙るしかできない。
何があったのか。何故泣いているのか。理由が知りたくて堪らない。
グルッペンはおもむろに涙を指差し、いつも通りの邪悪な笑みを浮かべ。
「コレ、目薬。」
「はぁぁぁぁぁ??」
思いっきり顔をしかめ、溜め息混じりの声を出す。
当のグルッペンは私を指差しｹﾞﾗｹﾞﾗ笑っている。
おいコラトントン。笑い堪えきれてないぞ。肩震えてるし。
「姉ちゃんマジか!!そんなん考えたら分かるやろ!!」
「コネシマ煩い!!こっちは一杯一杯だったの!!」
「ほら、目薬。」
「煽ってんの!?」
グルッペンに目薬を渡さる。いるかこんなもの。
遂に堪えきれなかったのか、オスマンまでﾌﾞﾌｯと吹き出した。
「姉ちゃんダサいやん」
「シャオロンデザート抜きね!!もう姉ちゃん部屋に籠るから!!!籠城するから!!!!」
恥ずかしさと怒りで顔が熱い。グルッペンを押し退け、部屋へと走って逃げる。深夜まで絶対出てやらない。
***
「はー、面白過ぎるわ。オスマン、動画は?」
「ばっちりめう。」
「グルちゃんエグい事するわぁ。」
「これ位良いだろう。」
「グルさん…アンタ姉ちゃんがチョコくれんかったからってむご過ぎるやろ…」
「アイツが悪い」
全て計画通りだったようです。
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ハムぷー(プロフ) - 続きはまだかァァァァァァァ！！！！！！！ (2019年3月5日 22時) (
レス) id: e1b13f536c (このIDを非表示/違反報告)
@Akane.Per_1945:小説執筆中 - ロボロとシャオちゃんちょっと持って帰りますね( (2018年5月27日 8時) (レス) id: 36a89c900f (このIDを非表示/違反報告)
おじゅん(プロフ) - いつも更新お疲れ様です！！すごく大好きです…！読んでる時も、読み終わった時も心が暖かくなって本当に素敵です！応援してます！ (2018年5月2日 23時) (レス) id: bb3fd5cea6 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - ひよのさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!もっとﾆﾔﾆﾔしていただけるよう頑張ります!!() (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
ひだか(プロフ) - NORTHさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます!!やっぱり振り回すだけじゃアレかなって思ったんで()そう言っていただけて嬉しいです!! (2018年4月5日 1時) (レス) id: e13a110696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひだか | 作成日時：2017年12月27日 19時
