白雪は -Snow Man- (ページ9)

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滝沢歌舞伎。
滝沢くんが手掛ける和のエンターテイメント。
Snow Manは常連で、今じゃ2幕の時代劇で役名を頂き、演じている。
そんな大きな舞台に、私が…？

｢ほ、ほんとなの！？！？阿部ちゃん！！！｣

阿部｢ほんとだよ！よかったね、おめでとう！遂に俺たちと一緒に舞台に立てるね…ほんとに…よかった…｣

阿部ちゃんは前に、大学受験でジャニーズとしての活動を休止したことがある。
その時、自分が戻る場所があるのかとても不安になったと、話してくれた。
きっと、そんな事があったから、私の居場所を誰よりも心配してくれていた。誰よりも私に寄り添ってくれていた。

それは、Snow Manに加入する前から。

彼だけは、レッスンを見に来ると飲み物だったり、差し入れを入れてくれる心優しい人だった。
だから、彼が私の元へ駆け付けて、喜んでくれていることが何より嬉しかった。

｢ほんとに…ほんとに嬉しい！！！
誰よりも頑張るよ！！私！！！！｣

阿部｢あはは、頑張りすぎて倒れたりしないでね！怪我とかも駄目だよ！｣

｢あ、うん！落ち着いていかないとね…やっとステージに立てる…｣

この後にも、メンバー全員からおめでとうと声を掛けられ、数日後に滝沢歌舞伎に出演するJr達と顔を合わせ、稽古が始まった。
受け入れられるか不安だったが、滝沢くんがよく話してくれていたらしく、私は思い切り稽古に専念することができ、Jrの友達も出来た。

？｢A、ちょっとここやろ。｣

｢あ！うん、ちょっと待って～！！！！｣