白雪は -Snow Man- (ページ21)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:89,595 hit

・ページ21

｢あ！ねぇ今日から初めましての子とレッスンするんだよね！？｣

岩本｢あ、そっか。Aまだ会ったことないんだっけ。｣

｢どんな子なんだろ〜！超楽しみ…！｣

今日から久しぶりにレッスンに戻ってきた私は、初めての子たちとレッスンを受けることになっていた。
彼達は、入所から1年ほど経っているらしいが、私が撮影でいなかったりで顔を合わせていなかった。

｢｢おはようございます！！！｣｣

深澤｢あ、早速来たじゃん。多分Aちゃんのとこにも挨拶くるよ〜w俺たちは飲み物買ってくるわ〜！｣

｢え！？ちょ…！｣

？｢初めまして！！！よろしくお願いします！｣

早速挨拶に来てくれた男の子。
可愛らしい男の子なのに、端正な顔立ちなのが羨ましい。どこかの国とのハーフとかだろうか。

｢初めまして。Aです！よろしくね！｣

ラウ｢僕、ラウールって言います…！Aさんとずっとお会いしたかったんで、凄い嬉しいです…！｣

顔を赤らめながらそう告げてくれた。
きっと人見知りなのだろう。少しモジモジして目が合って逸らしてを繰り返しながら話してくれる。少し前に放送をした、スペシャルドラマの感想も、言葉に詰まりながらではあったが、伝えてくれた。

｢えぇありがとうね。そんなに私の事見てくれてたんだぁ…嬉しいなぁ…｣

ラウ｢僕もいつか、Aさんみたいに、演技のお仕事とか頂けたらなって思ってるんです…！｣

｢そうなんだ！じゃあいっぱいレクチャーしてあげる！w｣

ラウ｢ぜひ！お願いします！！！｣

｢あはは！ほんとに可愛いねぇ…！お姉さんこんなに可愛い子から応援されてるって思ったら、もっと頑張れそうだなぁ！w｣

阿部｢おはよ、A。｣

｢あ！阿部ちゃん！おはよぉ…！｣

ラウ｢…あ、じゃあ僕はこれで…｣

｢え！もっとお話したいのに…｣

阿部｢いや、ラウールにも準備とかあるからw終わったらまた話そうね。｣

｢はーい…｣

レッスンが始まってから、私は衝撃を受けていた。
つい先程まで、照れながら話していた男の子は、バチバチにダンスを決めて踊っている。何事だまじで。

｢え…ラウール君ってなに…こわ…｣

佐久間｢めっちゃ上手いよねぇ！ダンサーみたい！｣

｢すっご…｣

渡辺｢お前、ラウール見過ぎ。自分の方集中しろ。｣

｢あ、ごめん。｣

珍しくなべに注意されてしまうくらい、私はラウールのダンスに見入っていた。私も負けていられないけど、その日はラウールに釘付けだった。