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お祭りの翌日。
昨日は色々とびっくりした、俺らの人気にもびっくりしたし、普段温厚なてつやがAに心配してたと怒ることも意外だった。
今日は花火がある、てつやの家の屋上は花火が綺麗に見える特等席だから毎年みんなで集まってみることにしている
てつやの家に着いて玄関に入れば
「ねぇ、てつやこの浴衣変じゃない?似合ってる?」
「変じゃないって何回言わせるん」
「てつやの言葉は信じられんの!」
「ひどい!」
というてつやとAのやりとりが聞こえてきた。
もしやAの浴衣姿!?と思い、急いで居間に行けばその予想は的中。Aは美しい水色の浴衣を纏っていた。ツバメが浴衣の中を悠々と飛んでいる
「あ、りょうくんいらっしゃい」
こっちに振り返りながら笑顔で俺にそういうAは可愛くて可愛くて他の誰にもこの姿、見せたくないなぁと思った。
「似合うね、浴衣」
素直にそう褒めるとAは少し照れながら「ありがとう」、と俺に向かってはなつ。
「りょうくんがいうなら似合ってるかな」
「いや俺も似合ってるって言ったじゃん!!」
てつやがブーブーと文句を垂れる姿にクスッときた。何回見てもAとてつやのやりとりは面白い。
「ツバメの模様なんだね、かわいい」
「そう、恋を運ぶって意味らしい」
「それ狙って言ってる?」
聞いて見れば、ハッと気づいたようにこっちをみるA。気づいてなかったのね、とそんなどこか抜けてるAにまた心を惹かれる
しばらくすると、としみつとざわくんもやってきた
予想してた通り、2人もAの浴衣姿に目を輝かせてた。
そりゃそうだ、こんなに可愛いんだもの。
みんなで屋上に移って空を見上げればちょうど花火が始まっていた
「きれー…」
お酒を飲みながらみんなで見上げる。
Aのことをちらりと見れば、花火で照らされる横顔はさっきの明るさの中の可愛さとは違って美しさを感じた
「じゃあまだ俺にはチャンスがあるってことか」
あの時の自分の言葉は嘘はじゃない。絶対にAを俺のものにしたい
あの言葉の後から具体的なアピールは避けてきた、ちょっと様子見なんてカッコつければ言えるけど実際はただ怖かった
でも今強く思う、この恋、絶対に成功させたい
Aに好きになってもらいたい
俺にあの時優しくしてくれたAのおかげで今の俺があるんだから
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渚(プロフ) - 「」の前に名前つけてくれると読みやすいです!お話はすごくよくて大好きです!東海オンエアも、もっと好きになりました!! (2018年4月26日 12時) (レス) id: b9e4ac9f31 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とても面白いです(⊃-^)ホロリン こんなに話も文も書けるとか本当にすごいです。(T_T) (2018年2月26日 18時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - さこさん» こんばんは、返信が遅れてしまい申し訳ありません(;_;) コメントありがとうございます。どうしても主人公を3人すべてと結ばせたかったので無理やりそうしてしまいました(;_;)ありがとうございます、更新頑張ります (2017年8月21日 22時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - こんばんは☆誰落ちになるんだろう…///とドキドキしながら、拝見してましたが…まさかの3パターン落ちになるとは…(*≧∀≦*)これからも更新楽しみにしてます☆ (2017年8月20日 21時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - さこさん» コメントありがとうございます。こんな駄作・駄文を読んでいただいているなんて本当に感謝感激です。なるべく更新頻度は崩さないように頑張りますのでよろしくお願いします(;o;) (2017年8月15日 15時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年8月12日 2時