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コンコン
ノックの音に反応して時計を見れば午前1時を回ってた
ちょうどその日の編集が終わったタイミングだった
「どうしたの?入っていいよ?」
ドアが開いたと思えば半泣きのAが俺の名前を呼んでいた
「…てつや…一緒に寝て…?」
聞いてくれ。今や12時を回っている夜中、俺の部屋の前で可愛い女の子が半泣きで一緒に寝ようなんて言ってくるの、アニメでしか見たことない。
あまりの可愛さの衝撃にしばらくAのことを凝視してしまっていた。
「え、まってまって、確かに親しき男女ではあるけど何事、わしと寝るなんて血迷ったの?なになに?」
「出たの」
「何が」
「ひゅーどろどろ」
「え、幽霊ってこと?」
「いやゴキブリ」
「今のBGMはなんだよ」
どうやらAの部屋にゴキブリが出たらしく俺の部屋に避難してきたらしい。
「あいつら気持ち悪すぎる。無理。おやすみなさい」
そういって俺の部屋のベッドに吸い込まれるように入るA
「いやいや俺寝れんやん」
はぁーっとため息をついてリビングに行こうとする。
「どこいくの?」
「リビングのソファで寝る」
「いやだ、1人なんか怖い、この部屋にいてよ」
「いや、油断しすぎじゃね?わしも男よ?」
「どうせてつやは私のことそういう風に見てないの知ってるから、」
その信頼を得てる面では嬉しいけど、男として見られてない面では残念かな、俺も男なんだが。
大体そんなわけないじゃないか。高校の時からA以上に俺のことをムラムラとさせたやつは居ないんだぞと声を大にして言いたい
「いやぁ…もう、だる」
そんなこと言いながら律儀にAの言いつけを守って部屋からは出ず床に座って携帯をいじる。
10分くらい経っただろうか
(スー…)
Aの寝息が聞こえてきて視線を向けると、気持ち良さそうに寝るAの姿
その寝息を立てる小さい鼻とか、瞑った時の長いまつげとか、全てが愛おしく思える。
「仕方ないなぁ」
まんざらでもないけど布団に入る。
シングルベットのせいで窮屈で、避けようと思ってもどこかしら接触してしまう
やばいな、これ、、、、
直感的に、そう思った俺はAに背を向けて寝た
(寝れん…)
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渚(プロフ) - 「」の前に名前つけてくれると読みやすいです!お話はすごくよくて大好きです!東海オンエアも、もっと好きになりました!! (2018年4月26日 12時) (レス) id: b9e4ac9f31 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - とても面白いです(⊃-^)ホロリン こんなに話も文も書けるとか本当にすごいです。(T_T) (2018年2月26日 18時) (レス) id: 79b287e614 (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - さこさん» こんばんは、返信が遅れてしまい申し訳ありません(;_;) コメントありがとうございます。どうしても主人公を3人すべてと結ばせたかったので無理やりそうしてしまいました(;_;)ありがとうございます、更新頑張ります (2017年8月21日 22時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - こんばんは☆誰落ちになるんだろう…///とドキドキしながら、拝見してましたが…まさかの3パターン落ちになるとは…(*≧∀≦*)これからも更新楽しみにしてます☆ (2017年8月20日 21時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
oss.2(プロフ) - さこさん» コメントありがとうございます。こんな駄作・駄文を読んでいただいているなんて本当に感謝感激です。なるべく更新頻度は崩さないように頑張りますのでよろしくお願いします(;o;) (2017年8月15日 15時) (レス) id: e9a15ad6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:oss_2 | 作成日時:2017年8月12日 2時