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�� ページ7
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Your side .
「ちょっ、なんで泣くん。え、…ちょ待っ…え？」
視界を遮る薄い膜は瞬きすると
頬を伝い紺色のスカートに滲む。
ポタポタと洪水のように溢れてきて止まらない。
思わず俯く私の頭を大きい訳じゃない、
それでも温かくて安心を与えてくれる
その手でガシガシと撫でられる。
洪水のように溢れる涙を止めるため、
ひたすら目元をシャツの袖で拭う。
「…病院はいったんか。」
ボソッと問いかける彼。
『…怖くてまだ行けてない。』
なんだか考えてる様子の彼は、
煙草を取り出してまた火をつけた。
ぷかぷかと天井へ昇る煙は
私が吸った時とは大違いで、
ゆらゆら気持ちよさそうに
左右に踊りながら昇っていく。
煙草と彼の香水が混ざった香りがどこか
優しくて。
妊娠してるかもしれない人が
隣に居るのに煙草を吸う彼はどこか非常識だけれど。
ふと彼が吸いかけの煙草を
携帯灰皿に押し付けた。
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作者名：涕 | 作成日時：2016年6月16日 10時
