俺の好きな人には好きな人がいます

ー１５ ページ33

『はぁ…』



Aは盛大にため息をついていた。


キャプテンにこんなことできるのはAぐらいだなって思った。


まぁ、つい最近まで知らなかったけど。


この感じは2人の時にしか出ないみたいのようだし。



『持てないも何も気付いたんだろ？それが答えじゃん。』


黒澤「Aが言うならそうかもしれないが…」


『じゃあ、それで終わり。』



Aは俺の方に歩いて来た。



黒澤「A。」


『何？』


黒澤「お前は本当にそれでいいのか？」


『良いって言ってるだろ。俺はあの人に好きだなんて言うつもりはない。』



好き…？


Aには好きなやつがいるということか？


昨日Aから酔いつぶれながら好きとは言われたが、酔ってたしそれに何より先輩としてのはず。



『うわっ…！びっくりした…』


四宮「おはよう。」


『おはようございます。…昨日はすみませんでした。』


四宮「気にしなくていいよ。」


『ありがとうございます。』


四宮「あ、仕事終わりちょっと良いか？」


『はい…』

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