俺の好きな人には好きな人がいます

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ー空港ー
結局誰にも会わずに空港に着いて、出勤した時には人はそこまでいなかった。


30分も経つと、出勤してくる人も増えてくる。



『はぁ…』



その中で俺はため息ばっかりついていた。



橘「A君？」


『緋夏か…』


橘「大丈夫？顔色かなり悪いけど。」


『本当は大丈夫って言いたいところだけど…実は朝起きたら…』


橘「うん。」


『俺が寝てた横にシノさんがいた。』


橘「え!?」



緋夏は驚きすぎて口が開いていた。



『なんでこんなことになってたんだ…』


橘「でも昨日お父さんと家で飲んでたでしょ？」


『それはまぁ…でもそこからの記憶が一切ない。』


橘「え…」


『俺ってどうやって帰ったんだ？』


橘「お父さんがタクシー呼んで帰った気がするけど…」


『そっか。それはおっちゃんにお礼言わないとな。』


橘「それは別に良いけど…」


『あ、俺の話ばっかりして悪かったな。緋夏も何か用事があったんじゃないのか？』


橘「あぁ…悩んでるところあれなんだけど、これ…」



俺は緋夏に1枚の紙を見せられた。

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