俺の好きな人には好きな人がいます

2nd flight ページ19

四宮side
ー社員寮ー
四宮「A、ちょっと…」


『シノさん？うわっ…！』



春田に俺が描いていた絵がバレた日、ついさっき帰ってきたAを引っ張って俺の部屋に連れてきた。



『もう…なんですか… わざわざシノさんの部屋に連れてこなくても…』


四宮「いや、この話は共有スペースでするのはマズいだろ…」


『それはそうなんですけど…』


四宮「それでな…」


『はぁ…絵のことでしょ？』


四宮「あぁ…どうすればいいと思う？」


『いや、自分で考えてくださいよ。てか、もう告白したらいいじゃないですか。』



Aはものすごくあきれた顔をしていた。


いや、最もな反応ではあるけど…



四宮「だから俺は…」


『これ以上の関係を望んでいない。ですよね。』


四宮「あぁ。」


『それがズルいんですよ…』ﾎﾞｿｯ


四宮「え？」


『あ、なんでもないです。それなら他の人の絵も描いて春田に見せればいいじゃないですか。』


四宮「他の人の絵？」


『絵の練習で色んな人描いてるって。』


四宮「あぁ、なるほどな。」

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