Period14 ページ15
「どうしたの？」
キョトンとした顔を傾ける、Aに瓜二つの少女。
驚いて固まっている俺は、ハッとした。
そうだ。
これは夢なんだ。
それにしても懐かしい。
幼いAが抱いている人形は、丁度この位の年の頃に気に入っていたクマの人形。
あの頃の懐かしい思い出が、バッと溢れてくる。
「お兄ちゃん？」
「え？あ、ごめん」
もう一度声をかけられて、何故か謝ってしまった。
そうしたら、クスッと笑われた。
今と変わらない、純粋な笑顔だった。
「君、お名前は？」
一応確認の為に聞いてみる。
「春山 A。お兄ちゃんは？」
やっぱり、Aだ。
「風丸 一郎太」
簡潔に名前を言う。
Aは、驚きに目を開く。
そして興奮気味に、口を開く。
「うわぁ、私の友達に、同じ名前の男の子いるよ!!スゴい!!」
「へぇ、そうか。会ってみたいな」
まぁ、それも俺なんだけど。
「あ、そうだ。お兄ちゃんは病気？」
俺の座っている隣にAは座る。
「いや。俺は違うよ。けど、俺の友達が…大事な人が、今、闘っているんだ、病気と」
目の前の集中治療室を見つめる。
ここの治療室は空だが、現実のそこはどうなっているのだろうか。
きっと、Aは1人で闘っている。
何もできない俺は、夢を見ている。
「そうなんだ。それって、彼女さん？」
「ち、ちがう…けど、」
顔を真っ赤にさせながら必死に言葉を繋ぐ俺を見ながら、Aはニコニコしていた。
次の言葉を待っているのだろうか。
俺は一度深呼吸をした。
「好きな人、だよ」
その瞬間、何かが外れた。
口からどんどん、零れていく。
「好きで、たまらないんだ。ずっと、一緒にいたいんだ」
Aへの、想いが。
「何もできない自分が、無力すぎて嫌になる」
自分の、想いが。
涙が、頬を伝っていく。
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にゃん太郎(プロフ) - ＠青鬼＠さん» また、コメントありがとうございます！本当ですか？嬉しいです！はい！ありがとうございます！ (2014年10月6日 1時) (
レス) id: ed59275e07 (このIDを非表示/違反報告)
＠青鬼＠(プロフ) - 完結、おめでとうございます！！とっても、感動しました。次回作も期待してます！！！ (2014年10月5日 22時) (レス) id: 79fab33b9a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太郎(プロフ) - イナじい＝なっちゃんさん» ありがとうございます*\(^o^)/*頑張ります(^o^)/ (2014年10月1日 18時) (レス) id: 5410f76e99 (このIDを非表示/違反報告)
イナじい＝なっちゃん - きゃあああ！めっちゃカッコイイ！！更新頑張ってください！ (2014年10月1日 18時) (レス) id: 85aee8a223 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太郎(プロフ) - ルギアさん» ありがとうございます！がんばります！ (2014年8月23日 13時) (レス) id: a77d3f872d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん太郎 | 作成日時：2014年7月24日 19時
