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放課後。
「いっくん！まもちゃん！」
教室のドアのほうから名前を呼ぶ声が聞こえた。
失礼します、と教室に入ってきて俺らのもとに来た彼女は、少し息を切らしていているようだった。
「A…ってお前、走ったのか!?」
病弱な彼女は運動を制限されている。
なぜなら、急に発作が出てしまうかもしれないからだ。
だから、大げさかもしれないけど、走るのは命がけだと俺は思う。
「大丈夫だってこのくらいなら。しかし…体力落ちたなぁ…」
昔はこのくらい全然大丈夫だったのに。と小さく笑いながらAは言う。
その姿から哀しみが伝わってきて、上手い慰めの言葉さえも見つからない。
「…とにかく、あんま走るなよ。身体に悪いんだから」
とりあえず出た言葉は、これだった。
「うん、ありがと、いっくん」
彼女のやわらかい笑顔が、俺は大好きだ。
心臓がドキッと高鳴る。
「で、どうしたんだ？春山」
円堂が話題を変えて、そう切り出した。
するとAは、あ、そうそう。と喋りだした。
「今日の放課後の部活なんだけど、急に中止なったの。女子サッカーが急遽試合になったらしいよ」
ここの高校は女子、男子とサッカー部は二つに分かれている。
いつもは大概一緒に練習しているけど、試合とかになると、別々になる。
なにしろ、顧問も部長も違うからな。
急に試合、なんてのも平日でも別に珍しくはない。俺らだって前にあった。
そういう時は、お互いちゃんと理解しあって、グラウンドは譲る。
「そうか〜、じゃあ今日はサッカーできないのかー」
円堂が哀しそうに、しょぼくれる。
そんな円堂の様子をみて、Aはこう提案した。
「じゃあ河川敷行こう！まもちゃんと、いっくんと、私と三人で！」
いいよね？いっくん。と聞かれたので頷いた。
「ああ、行く！じゃあ帰ったら速攻で河川敷集合な！あ、でも春山走るなよ？」
「はいはい」
じゃ！と走って教室を出た円堂。
廊下からは「走るな！円堂！」と教師の怒鳴り声が聞こえる。
「ははは。相変わらずだね、まもちゃんは」
「だな。…じゃあ俺達も帰ろうか」
「うん」
俺たちはいつも一緒に帰っている。
…別に、付き合っているわけではない。
近所だからだ。
いや、彼女が心配だからだ。
＿＿＿いや
それはただの口実で、本当はAの事が…
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にゃん太郎(プロフ) - ＠青鬼＠さん» また、コメントありがとうございます！本当ですか？嬉しいです！はい！ありがとうございます！ (2014年10月6日 1時) (
レス) id: ed59275e07 (このIDを非表示/違反報告)
＠青鬼＠(プロフ) - 完結、おめでとうございます！！とっても、感動しました。次回作も期待してます！！！ (2014年10月5日 22時) (レス) id: 79fab33b9a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太郎(プロフ) - イナじい＝なっちゃんさん» ありがとうございます*\(^o^)/*頑張ります(^o^)/ (2014年10月1日 18時) (レス) id: 5410f76e99 (このIDを非表示/違反報告)
イナじい＝なっちゃん - きゃあああ！めっちゃカッコイイ！！更新頑張ってください！ (2014年10月1日 18時) (レス) id: 85aee8a223 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太郎(プロフ) - ルギアさん» ありがとうございます！がんばります！ (2014年8月23日 13時) (レス) id: a77d3f872d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃん太郎 | 作成日時：2014年7月24日 19時
