【文スト】ポート・マフィアの中島君【男主】

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どうやら、あの愚兄との事件から

樋口さんが結構ピリピリしている

あの盗聴器＆憧れの芥川さんへの侮辱が頭に来たらしい

失敗は誰にでも有ろう出来事だけれども

樋口さんの様な人には耐え難かったらしい

そんな俺は


「中也さーん。愚図しか居ません」
「うるせぇ、コッチだって全員愚図だ」
「報告書に書く事決定しましたね」


横浜からかなり離れた、チンピラ共の集まりを叩いていた

チンピラと言えども、多少なりとも頭は回るようで

此処にある銃弾工場は、値段の割には質が良く

ポートマフィアが殆ど買い占めを行っていたのだが

最近は値段の割に届く量が減り

工場に連絡しても、連絡が付かず

此れは可笑しいと思った我らが首領

息抜き程度にでもと言う事で、俺と中也さんが派遣された

言ってみれば、工場はチンピラ共に占領され

工場の従業員は半ば強制的に弾を横流しさせられていた

叩くのにかかった時間は一分も掛からず

其れはそうだろう

天下の五大幹部様が居るのだから

何方も異能を使わずに片付いた


「無事に片付きましたとさ、めでたしめでたし」
「手前は見物してただけだろうが！！」
「いやあ、邪魔しちゃ悪いと思いまして」


簡単に締めようと思ったら

先程まで異能を使わなかった中也さんが、俺の足元に砕けたコンクリが

バク宙しながら避けて、中也さんの肩に乗る

凄い、俺が乗ってもビクともしない


「・・・あ、電話だ」
「俺の肩に乗って電話に出るな」
「おっと失礼」


外套のポケットに入れていた携帯が震える

取り出せば、相手は芥川さんだった









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